「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

独り言~ネット・オークションあれこれ~

2009年05月19日 | 独り言

37年間の鬱々とした「宮仕え」の反動が来たのだろうか、今では誰に気兼ねすることもなく好き勝手放題、趣味三昧の生活で大いに自由を満喫している。

しかし、もちろんいいことばかりではない。「稼ぎの無い男は顔の無い男と同じ」な~んて何かの本で読んだ記憶があるがやはり貧乏性なのだろうか、いまだに現役で活躍している友人知人の話を聞いたりすると一抹の「寂しさ」を覚えてしまう。

「友がみな/われより偉く/見ゆる日よ/酒を買い来て/妻と親しむ」 石川啄木

さて、「妻と親しむ」ことはまず無いが、趣味の方は「音楽・オーディオ、釣り、読書」といったところでそれぞれに道具というか媒体が要るのが難点。つまり、それなりにお金がかかるというわけ。

そのうち「本」については狭い我が家にこれ以上荷物を増やしたくないのでほとんど図書館で間に合わせている。問題は「音楽・オーディオ」と「釣り」でこればかりは借りて済ませるというわけにもいかず、いろんな道具を身銭を切って購入しなければならない。

そんなときに役に立っているのが
「ネット・オークション」。日頃から何か安くて掘り出し物がないものかとこまめに出品状況を覗いているがここ2週間ほどで動きがあった。入札に参加したのが3点、そのうち落札できたのが2点であとの1点はあえなく討ち死に。

☆ トランジスター・アンプ

         ケンウッド社の「Lー01A]       


ゴールデンウィーク中の5月4日(月)に落札したもので即決価格3万円のところを「値引き交渉」をクリックして2万5千円と入札していたところ出品者(鹿児島)からOKが出た。

完動品であればおよそ10万円前後が相場だが、初めから「難あり」と表示されていたもので「音が出ないのでジャンク扱い」のため価格の方も3万円スタート。

この「L-01A」は30年前の製品で現在でも愛用している機器。しかし、なにぶん古いので故障したときのスペアとして1台保有しているのでこれで3台目となる。

最初から「部品取り」を念頭において入札したのだが、あわよくばちょっとした修理で「完動品」になるかもという「欲」も絡んでの落札であることはいうまでもない。

しかし、落札後、「L-01A」をスミからスミまで知り尽くしているオーディオ仲間のM崎さん宅に出品者から直送してもらって内部を点検してもらったところ左チャンネルのパワートランジスターがすべてイカレていたそうで「完動品」にはほど遠く、結局「部品取り」にしか使えないことが分かった。

最初から「難あり、ジャンク扱い」が前提なのだから、出品者がウソをついたわけでもなし、そもそも期待するほうがおかしいがそれでもガッカリ感は否めない。

☆ STCの整流菅(274B互換)

           「STC軍用整流菅5R4GY」      


つい先日、整流菅の交換によって真空管アンプの音がくるくる変わるのを再確認したので「STC]のブランドなら間違いなかろうと入札に参加し首尾よく落札したもの。落札期日は5月17日(日)23時35分。

この整流菅(新品)には数日前からチェックして目をつけていたのだが17日の夕食後、早々と眠くなったのであわてて入札。現状では14,000円で競っていたが絶対落とす積もりだったので最高限度額4,1000円で入れておいたところ翌日(18日)の朝一番に見たメールでは「貴方が落札者です」とあった。

落札価格は36,000円。アブナイ、アブナイ!それにしてもSTCの整流菅が1本18,000円とは随分安くてお買得だった。

因みに「STC」社とは、19世紀末のアメリカ・ウェスタン社の英国支店から始まり数多くのWE同規格真空管を製造しているメーカー。WEの持つノウハウとヨーロッパの製造技術が融合したプロ仕様真空管の頂点に位置する存在でSTCブランドの製品をこれまで購入してハズレたことはまず無い。その代わり出回っている真空管も少なく稀少品扱い。

また、整流菅の王者とされるのはもちろん「WE274B」(ウェスタン社)だが、その互換品というのがうれしくなる。18日に出品者(大阪)にお金を振り込んだので到着は20日以降の予定で愉しみ~。

☆ ”がまかつ”の竿

 「がまかつ・インテッサGⅢ」(0.8号~5.3m)      

防波堤、磯、船など「釣り」にはいろんなパターンがあるが共通して一番大切な道具はなんといっても「竿」で、つまるところ釣り道具の花形ともいうべき存在。

釣りをしたことのある人ならお分かりだろうが、魚を(釣り針に)かけてから手元に引き寄せるまでが勝負どころ。そのときに竿の「復元スピード」(張り)と「トルク」(粘り)が大いにモノをいう。

材質が悪くてバランスの悪い竿は(竿を握っている手元が)フラフラするし、おまけに張りが弱いため魚に主導権を握られて手元まで引き寄せるのにひと苦労する。

その点、「張り」と「粘り」のいい竿はそれこそあっという間に魚をグーンと浮き上がらせて手元に寄せてくるのが実に早い。大物の魚のときほど効果的でストレスが少なくて済むので実にありがたい。

これは断言していいが「竿」ばかりは性能と値段とが見事に比例しているのが釣りの世界。

現在、「磯竿」の最高峰とされているのは”がまかつ”の「インテッサGⅣ」で2009年のカタログによると、お値段が127,000円(0.8号~5.3m)なり。いくら釣り好きの自分でもこの値段にはちょっと躊躇してしまう。もっとも鮎用の長尺竿なんかはいいもので40万円前後するのでこれはもう別世界。

さて前置きが長くなったが、今回出品されていたのは中古品で一代前の「インテッサGⅢ」(0.8号~5.3m)で入札の状況は3名で価格は36,500円なり。随分と安い。落札期日も時刻もSTCの整流菅と同じようなので41,000円までならと最高価格を入れてそのまま就寝。

翌日のメールでは予想どおりというかアッサリと「高値更新」のお知らせだった。おそらく5万円前後が勝負どころの価格帯だったような気がする。それでもお買得だったかもしれない。結果的に逃がした魚は大きかったようだ。

「オーディオ」機器には桁違いのお金を突っ込んでもそれほど惜しいとも思わないのに「釣り」道具にはどうしてか”みみっちく”なる。これはずっと以前から。

両者ともに愛好の度合いは同じくらいなのに・・・。 


 

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