つい先日搭載した「マダム・ピリンスカとショパンの秘密」だが、オーディオがらみの記事で忙殺される中、軽く息抜きの積りで投稿したところ、これが予想外にも大好評。
初日の「3月30日」が290位(約300万件中)、以下31日が265位、4月1日が304位といつものオーディオ記事よりも軒並み上位を占めたのには驚いた。
読者はこういう記事を望んでおられるんですねえ・・。
こういう制御不能かつ予測不能の展開があるからブログは面白くて止められない(笑)。
さて、ショパンが敬愛したのは「バッハ」と「モーツァルト」で「ベートーヴェン」が入っていないが、何だかわかるような気がする。なぜなら両者の作風は水と油みたいに違っていて融け合う気がしないから。
それはともかく、この記事では本からの引用が大半だったので、そればかりでは面白くないと、末尾で「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」という曲目を紹介したのはご承知の通り。
ショパンの作品の中では一番好きな曲目で現在手元にあるのは「クラウディオ・アラウ」と「アルトゥール・ルービンシュタイン」という往年の大家のCDだが、近年の演奏家を聴いておいても損はあるまいと珍しく「ユーチューブ」で漁ってみた。
4~5人、聴いてみたが一番感銘を受けたのは「反田恭平」(そりた きょうへい)さんだった。
とはいえ、そもそも楽譜すら読めない人間だし、うまいとか下手だとか論評する資格は無いので、専らハートで聴かせてもらったが、豊かな情感、ピアノの響きの美しさなど大いに感銘を受けた。
それに「ユーチューブの音」ってとても澄み切っていて、音楽のエッセンスを味わえるのに驚いた。
パソコンで聴く限り、周波数レンジとなるとせいぜい300~1万ヘルツあたりだろうが、音の透明感の重要性は周波数レンジを凌ぐものがあるのかもしれないと思わされた。
となると、わが家で熱心に取り組んでいるオーディオの存在意義って、いったい何だろうに行き着く。
オーディオシステムは大掛かりになればなるほど再生が難しくなるが、これはひとえに「低音域の処理」にあると思っている。
コンパクトな世界の透明感を確保しながら、いかに自然な低音域を再生できるか、これは永遠の課題です。
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