「そんな1円の得にもならないことをして・・・」と、家内から苦笑交じりに〝からかわれる″「ブログ」。
「バカ言え、これでも社会とのたいせつな交流の窓口になっているんだぞ!」と言い返すものの、現役バリバリの家内に比べて年金のほかにさしたる稼ぎのない亭主の形勢不利はとうてい否めない。
家庭内での権力闘争が稼ぎの多寡に左右されることは明らかだから(笑)。
まあ、「世の中、お金には換えられないものがあるんだし~」と、勝手に嘯(うそぶ)いているが、ブログを通じて情報発信をしているおかげで、いろんな情報が入ってきて我が家のオーディオに大いに貢献してくれるのはたしかである。
常日頃のメル友さんにはほんとうに感謝だが、ほかにもときどき見知らぬ方からメールをいただけるのでたいへんありがたい。
つい先日も次のようなメールをいただいた。匿名ということで無断掲載お許しください。
「ブログ、楽しく・興味深く・真剣に、拝見させていただいております。
当方は、アメリカのSPを中心にいろいろ使用してきましたが、いつの間にかJBLばかりになってしまいました。
しかし、1950年代前半の「ジムランシング」時代のユニットと1970年代以降のユニットは全く性格が違うような印象を受けます。まずは、日ごろの感謝と自己紹介まで。」
内容的にはボクシングでいえば軽くジャブ程度ということだろうか(笑)。すぐに返信した。
「拙いブログを読んでいただき恐縮です。昔のJBLの音は大好きです。細身の音の中に何とも言えない色気がありますね。今のところアルテックがちょっと気になる存在になっています。もしアルテックを使わない理由がありましたらご教示ください。」
これもジャブ程度のお返しだったが(笑)、すると実に強力な右のストレートパンチが飛んできた。
「当方の周辺のオーディオの先輩・仲間の多くが、ALTECやタンノイを使用されております。なぜかJBLは「冷遇」されております。そんな中で、なぜJBLなのか?なぜALTECでないのか?本当に不思議です。
強いて言えば、次のことが理由かと思いますが・・・。
①ALTECはユニット・ネットワークの種類が限られており、組み合わせが極めて限定される。
②ALTECは初期タイプ、特に最初期タイプのユニットに絶対的優位性がある。
ちなみに、当方も過去A7もどき、A5もどきを使用しました。その経験から、上のようなことを感じましたし、結局マニア 内での「最初期ユニットの取り合い」になってしまいそうな予感もしました。
この春にビンテージオーディオを始めたばかりの知人に請われ、所有していたALTECオリジナルの最初期エンクロージャーをお譲りした次第です。
最近、ALTEC 604E2(604-8Gのチューンアップ版のようです)というユニットとエンクロージャーを譲っていただきました。
結線したばかりで、これから調整を楽しみます。同軸SPを本格的に使った経験がなく、さてどうなることやら。当方はアナログ中心で、プリ・パワーとも管球式です。
「フルレンジSP」の記事は、かなり取り上げられましたね。「同軸SP」、機会があればぜひ取り上げてください。」
以上のような内容だったが「アルテックは初期のアルニコマグネット・タイプに限る。」と、耳にタコができるほど聞かされてきたが、やはりそういうことだった。
実はアルテックに限らず、SPユニットのうちフェライト(マグネット)タイプが、アルニコタイプを上回った例を知らない。
そもそもなぜアルテックを話題に載せたかというと、我が家のウェストミンスターのエンクロージャーにアルテックの同軸2ウェイ(口径38センチ)を放り込んだらどういう音がするんだろうと、ずっと気になっているから。
現状のワーフェデール「スーパー12」(クロスオーヴァー150ヘルツ)にはまったく「ひとかけら」の不満もないものの、もともと同軸2ウェイ用のエンクロージャーなので回帰志向は常に頭の片隅にある。
それならオリジナルのタンノイ同軸ユニット(口径38cm)を使えばいいじゃないかとご指摘を受けそうだが、この音がどうも・・・。
タンノイのファンは世に多いので、これ以上深入りしてあれこれ言うと差し障りがありそうなので止めておこう。
人を不快にさせても、冒頭の話のように「1円の得」にもならないからですね(笑)。
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