「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

独り言~「往復はがきの印刷」~

2010年07月05日 | 独り言

7月2日(金)の朝のこと、新聞を読んでいると、朝餉の支度をしているカミサンから「ねぇ~」と一言。こういうときは何か頼みごとをされるときなので思わず身構える。

「何だ?」

「お盆に同窓会をするんだけど、往復はがきの案内状を印刷してくれない。文面は私が考えるから。」

「朝からアタマが痛くなるようなことを頼むなよ。往復はがきはこれまで印刷したことがないぞ~」

カミサンは、小学校・中学校が1学級しかないような山深い里の育ち。それだけに同窓生たちの親密度がことのほか強く、毎年のごとく同窓会を開催している。今年は発起人に当たっているようだ。

「今回、私と一緒に発起人になる人はねえ、7人兄弟の長男で家が貧しくて、満足に小学校も中学校も通えなかったのよ。給食費が払えなくてねえ、杉の下刈りなんかして家計を助けていたわ。頭は良かったのにホントに可哀想だったわ。だけど性格は一番素直なのよ」

戦前ならいざ知らず、昭和30年代でもそういう子供がいたなんて、まるで都会とは違った風景だろう。

歳をとると、どうも涙腺が緩くなってきて、そういう”つらい”話を聞かされるとついホロリとなってしまう。

「その人、今は幸せなのかい?」

「ええ、お金持ちではないけど幸せに暮らしてるわ。兄弟の団結が凄くてうらやましいくらい。」

「フ~ン、貧乏がいい方向にいったんだなあ。”家貧しくして孝子出ず”か~」

名画「羊たちの沈黙」の原作者トマス・ハリスはうら若きヒロインの貧しい生い立ちに重ね合わせて次のような”行(くだり)”を書き記している。

「貧乏は恐ろしくない、しかし、恥じる気持ちが人間を卑屈にしてしまう」

とにかく、気乗り薄だがそういう話を聞かされるとこれは一肌脱がねばなるまい!

パソコンで年賀状を作るのは、毎年のことでお手の物だが、「往復はがき」の「うら、おもて」に印刷となるとフォームが随分変則なのでサッパリ見当がつかない。パソコンは苦手なのに、トホホ。

案内状の文面を作成した後、気楽に出勤準備をするカミサンを尻目に、早速パソコンとにらめっこ。

まず購入当初から付属しているソフト「筆ぐるめ」を開けて、「年賀状以外をつくる」をクリック。

どうやら往復はがきの場合「往復はがき"往信宛て名/返信うら面”」「往復はがき"返信宛て名/往信うら面」の2面印刷でことが運ばれるようだ。

               

さあ、ソレからが大変、「ああでもない、こうでもない」と3時間近く格闘しただろうか。

往復はがきの印刷ミスは高くつくので同じ大きさの用紙を何枚も作って、「うら、おもて」の確認をしながら試し刷りをやってどうにか最終的に35枚の往復はがきの印刷を済ませた。

ウ~ン、もう疲れ果てた!

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする