「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~「アキシオム80」の使いこなし術~

2010年04月16日 | オーディオ談義

先日のブログ「オーディオ訪問記2010.3.31」で登場していただいた福岡市にお住まいのS木さんからメールが入った。

来る29日(木)に別府と湯布院をご訪問したいとのことで、もちろん当方は異存なしで大歓迎。

ゴールデンウィークの”はしり”なので渋滞を回避しようと福岡を早朝8時に出発され、奥さんと娘さんは湯布院で途中下車されてS木さんだけ10時頃に我が家に到着、2時間ほど試聴されて折り返し湯布院に戻り、「夢想園」で昼食後A永さんのお宅に直行されるという日程。

我が家で「アキシオム80」をどのように鳴らしているか、またA永さんのウェスタンの「555+15Aホーン」を聴くのが楽しみですとある。

まず、ちょっと話が逸れるがご家族が湯布院で観光ということにヤッパリそうか!名実ともに日本を代表する温泉観光地、我が地元の別府も随分と墜ちたもの。

昔は「別府の奥座敷」とされてきた湯布院だがここ20年ほどの人気はすさまじい。特に若い人や女性から高い支持を受けているようだ。

観光業者が群雄割拠して、まとまりがつかず恵まれた観光資源を生かしきれない別府に比べて湯布院はきちんとした司令塔が存在し、見事に魅力ある観光地づくりに成功した。

これは個々の旅館の名前〔利益)よりも「ゆふいん」というトータルの地名を優先して広く浸透させてきた関係者の努力の成果。

ともあれ今後、別府観光と湯布院観光がうまく「共生」へと願う者の一人。

さて、話が戻ってS木さんと自分との関係のように愛用しているSPを他人がどのように料理しているかについては実に興味が尽きない。

何といってもオーディオ機器の花形はスピーカー(SP)。どういうSPを使うかで音質はおおかた決まってしまう程の最重要機器。

これにスピリットを吹き込むのがアンプであり、外見を飾るのがリスニングルームの音響空間とその他機器と理解すれば分かりやすい。

つまり、SPは人間の容姿にあたり、精神的な内面性がアンプ、部屋の音響空間などが髪型や洋服の着こなしみたいなもの。

「フ~ム、同じSPでもこういう鳴らし方をするとこういう音になるのか」と実に参考になるが、先日のS木さん宅の試聴では「アキシオム80」の高域のものすごく澄んだ響きがいまだに耳に残っている。

低域は別として、高域に関しては一つの目標になる音だと正直に思った。

老練な英国人が作ったとされる世界で4セットしかないアンプ、出力管がPX25の中でもピカ一とされる「PP5/400」の組み合わせしか出せない音というのは分かっているが、少しでも我が家の音も近づけたいもの。

何とかS木さんのご訪問の前にと13日(火)、手元に持ち合わせの機器の範囲内でとりあえずチャレンジしてみた。ちょっと専門的な話になるが、コイルでアキシオム80の高域の上限をわずかカットしてツィーター(JBL075)の出番を作ってみた。

「075」の方は、0.5μFの東一のコンデンサーで下限をカットして気持ちだけ鳴らす程度だったが、レンジは広がるもののやっぱり木と竹をつないだような不自然さは否めない気がした。

もっと大幅にアキシオム80の上限をカットして「075」を本格的に使ってやるといいような気もするが、両者の能率が違うのでアッテネーターや別のアンプを用意するとか大掛かりな別の手立てが必要となる。

今回は075の介入はこの辺で止めて深入りはしないとアッサリ撤退。

次のチャレンジはご存知のとおり「羽毛」の活用。

ウェストミンスターに取り付けているアキシオム80の音がどうもあの前面のショートホーンのせいで拡散傾向にあるとかねてから睨んでいたのだが思い切って、前面4箇所に羽毛の袋を貼り付けてみた。

     (画像の上をクリックで拡大可能)     

これでヒラリー・ハーンの「プレイズ・バッハ」を聴いてみるとバッチリで音象定位がピタリと中央にフォーカスするようになった。心なしか音も以前より澄んだ気がする。やはりこれが変な響きの原因だったかと大喜び。おまけに、今回は1円の出費もなしでこの成果。

記憶に鮮明に残っている「いい音」を目指してあれこれトライしてみるのはワクワクして実に楽しく勉強にもなる。

「音質にはそれほどこだわらない」と、あまりオーディオに興味を持たない人というのは、よそのお宅で音楽を聴いたことがない人ではなかろうか。

やはり音楽好きの方なら「好きな音楽を自分好みの音で聴く」に越したことはないと思う。

自分の場合、他家の音を聴いてどんなに感動しても、ドラスティックに機器類を入れ替えるような、まるっきり方向転換するエネルギーはもう残されていないが、せめて「アキシオム80」を使っている方がどういう鳴らし方をされているかは是非知りたいとつくづく思う。

まだまだ改良の余地があると分かるだけで大いに励みになるし、オーディオ・マインドにも改めて火が点く。

そういうわけで、最近「使いこなしのノウハウ」について情報交換を促進するため「アキシオム80の同好会」を作ってみたいと思いだした。全国は無理としても、せめて九州管内で愛好者の名簿の整理ぐらいしたいもの。

今や高速道路網の発達により、長崎、鹿児島は無理としてもほかの県なら我が家から完全に日帰り圏内なのですぐに馳せ参じて試聴できる。

そもそも、福岡、大分県内だけでこのSPをどのくらいの人が愛用してるんだろう?

                        

アキシオム80はたいへんデリケートなつくりで低域をガンガン入れるとすぐに故障してガサコソ雑音がしだすクセのあるSPなので修理履歴を多く持っている岡山の専門店に連絡すると”事〔こと)”は一挙に解決するが、多分「個人情報」ということで”にべ”もなく拒絶されることだろう。

残る方策は同好会づくりの趣旨に賛同してくれたS木さんと自分によるクチコミと、このブログを読んで共感していただいた方に尽きると、いっていい。

「アキシオム80」を使っている方、あるいはご存知の方は差し支えなければ自己紹介の欄にあるメールあてご連絡をお願いします~。


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