「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

独り言~「年頭に思うこと」二題~

2010年01月03日 | 独り言

☆ バッハの「マタイ受難曲」に挑戦

クルマを運転しながらFM放送などで流れてくる音楽を何気なしに聴いているうちに雷に撃たれたみたいにその曲目にハマッテしまう人をよく聞く。

たとえばクラシック好きの元首相の小泉さんは移動中のクルマの中で好みの曲を聴くとすぐに秘書に曲名をメモさせて同じCDを購入するといった話を読んだことがある。

最近では高校時代の同窓のS藤君がカルロス・クライバーの「ブラームスの交響曲第4番」を聴いてすっかりノック・アウトされて同じCD盤を買い求め熱中して聴いている。

自分にも経験があって長距離通勤の行き帰りにモーツァルトの「魔笛」を聴いてとうとう病みつきになった思い出がある。

というわけで、クルマの中で聴く音楽というのはユメユメおろそかには出来ませぬ。

そこで「柳の下のどじょう」を狙って、今年はバッハの「マタイ受難曲」に挑戦してみることにした。

いつぞやのブログで「バッハが苦手」なんてことを書いた途端に奈良のM中さんから「信じられません!」といった趣旨の冷やかしのメールがきたことを思い出す。

およそクラシック音楽に親しむものがバッハを敬遠するなどとは「いい悪い」は別として「こんな素晴らしい音楽を素通りするなんて勿体ない!」ということに尽きるんだろう。

よ~し、それならバッハの中でも「代表曲」とされる「マタイ」に挑戦してみようじゃありませんか。

自分のクルマのCDチェンジャーは6枚収容が可能となっている。これまで、歌謡曲とか1960年代のR&Bやビルボード誌のヒット曲などを収納していたが、年頭に当たってこれらのうち3枚を入れ替えて、3枚セットの「マタイ受難曲」を挿入してみた。もちろん、これらは4倍速のコピー盤で大晦日に作業済み。

3枚連続して聴くと退屈そうなので歌謡曲、ポピュラー音楽などと交互に聴けるようにしてみた。

オーディオ・ルームで正対して聴くとどうもかた苦しくてやりきれないマタイなので、とにかく、何回でも聴いて自然に耳に馴染ませようという作戦。名曲の誉れ高いマタイだが果たしてこれで好きになれるかどうか、けだし見ものである。

元旦のお宮参りのときに早速BGM風に音量を小さくして聴いてみたが、どうやら違和感がなく繰り返し聴けそうである。

もし、「マタイ」がうまくレパートリーに入ってくれれば「今年最大の収穫」(?)になりそうだが。

                  

 鳩山首相の政治資金偽装問題

これには本当にガッカリした。

相続税の対象となる額が何と12億円。
ちょっと庶民には想像のつかない多額の資金に驚く。

元旦のテレビ放映で鳩山さんが就職難で生活苦の男性たちと野外で懇談しているのを見たが、ケタ違いのお金を湯水のように使った鳩山さんにそういう人たちの苦境がホントに肌身で分かるんだろうかと、両者のあまりの落差にソラゾラしい思いがした。

もうひとつ、そういった多額の資金は一体どういう使われ方をしたんだろうかとそちらのほうも気になってしまう。

慈善団体への寄付や道路などの社会基盤整備に鳩山さんがお金を出したという話を聞かないので、おそらく資金の大半が政治がらみの経費に流れたんだろう。

それにしてもご本人が関係する政治団体の経費や秘書の人件費などにしては多額すぎる。そうすると相当の額が民主党の議員に配られたのではという推測をしてもおかしくはなかろう。

もらう方の議員側も企業がらみの利権の絡んだお金ではなく、個人の資産からなので、おそらく安心してこだわりなく懐に入れたことだろう。

ナ~ンダ。これでは「首相」のポストも「金次第」ということではないか。人の上に立つ者にとって必要なリーダーシップとか情熱、度胸、弁論の巧みさといった個人的な資質によるものではなかったのかと、ガッカリしたというわけ。

道理で、早くも迫力不足、優柔不断という馬脚が表れつつあるが、これではちっとも自民党の金権がらみの体質と変わらない。

アメリカなんかは何やかや言われても、家柄とか二世、金満家とは縁のない大統領をきちんと選ぶところがやっぱりすごい。

NHKで「坂の上の雲」や「竜馬がいく」〔3日から放映)をやってるが、原作者の司馬遼太郎さんが愛したのは、私利私欲を離れ、己の栄達をかえりみない幕末から明治期にかけての純粋な人物像だった。

早く日本も高潔な政治家がリーダーになれるような世の中にならないといずれ沈没してしまいますぞ!
 


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