経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

リーダーの条件6

2006年06月26日 | Weblog
 そもそも日本人は、戦術は自分で工夫することに慣れている。上から戦術の細部にいたるまで一々指図されて、歯車の如く動くことには抵抗感をもち、「細いことにまで、他人からるさく言われ、指図されるのでは、やりっておられない」といったキレルのはなにも職人だけではない、私たち一般に共通していることといってよい。

 だから日本では、欧米型の歯車づくりの組織や軍隊式の組織は、そぐわないと考える。 リーダーが戦略目標を、明確に示したら、それをどうやり遂げるかといった一つ一つの戦術は、それをやる当人に委ね、自在に力を発揮させる、というやり方が一番合うのである。さらに高学歴であるからそれを容易にしている。

 今ここで、自分がやっていること、あるいは自分がめざす理想のリーダーは、欧米型組織のリーダーなのか。日本型組織のリーダーなのか、表面ではなく、実際に具体的に検討し、吟味して欲しいのである。

 日本型のリーダーのあり方を、良し、とする根拠は、日本が他の国を圧倒する経済発展や、他の先進国をさしおいて世界一の長寿国になったり、犯罪率の低さなど、社会的成果に示されている。自分の会社も、自分のリーダーのありかたも、本来の日本的組織、日本型経営で、と考えるのが当然ではなかろうか。