経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

西郷隆盛と大きさ

2006年06月07日 | Weblog
曖昧さを認めれば群れは大きくなる。その人物の代表として、西郷隆盛のお話を続けている。

 異質性を集めるというのなら無限にできる。限界があるとしたら、その人の度量の問題だけである。この点では西郷はずば抜けて度量が大きい人だったといえる。

人が皆、西郷みたいに天という絶対かつ唯一の存在を指針として共通に持て、無私の心に達し得としたら「和」を保つことは可能であろう。
しかしその具現に努める仮定で、不和の要因を生じることになる。なぜなら人それぞれ既存の指針を持っているし、これを捨てさせ新たな指針に切り代えさせる事自体が争いになるからである。

 であるなら凡夫である私達は、己も含め人の中のあいまいさを認め合って生きる以外に「和」は得られないことになる。ここに人が度量あるいは器量の大きい人間を目指して学ばなければならない必然性がある。