経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

曖昧さが群れの大小を決める

2006年06月05日 | Weblog
物差しの曖昧さが群れの大小を決める。このことを、器量とか度量とかいうが、要は、アバウトでないと組織の拡大は望めないと言うことである。が物差しがないと、人は集まらない。
 
 天下を収める(平和)には、すべてに通用する物差しの存在が必要である。逆に言えば共通でない物差しでもって、自己の観点の正当性を主張するから、その違いがが論点になり葛藤が生じる。

 しかし、神といえども人々を統合するための共通する物差しにはならない。それどころか争いや分裂の原因となる場合も少なくないのは周知の通りなのである。。
 ましてや凡人の正義や主張など、極めてあいまいなものである。このことを認め合うことが和を保つにはまず必要なのである。

 そしてあいまいさが拡大するほど共通の物差しの効用は発揮されることになる。
過去いかなるリーダーも大なりに小なりに共通の物差し(共通目的、仮想敵)を掲げて仲間を引きつけ、その群れの結束と拡大を目指してきた。これからもそうであろう。リーダーの掲げる物差しが大きいほどあいまいさも大きくなるが、率いる群れも大きくなる。