経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

手暇こそ

2006年06月12日 | Weblog
車の駆動は、まず負荷のかかるローギヤでスタートする。同様、消費者中心主義を実際やるとなると、最初はやたらと手暇、時間、負荷がかかる。だからいいのです。その理由は、後ほど述べます。

 多くの経営者は「消費者接点を増やそう」と、朝礼などで叫んでいるはずです。
いくら叫んでも実際の行動としては、実は手暇をのかかる小さな面倒なことを繰り返し積み重ねていくことでしかなし得ない。
 またこうした手面倒をすることで、消費者のことを中心に言動をとる脳の回線づくりができる。学んだことを身体に落とし込み、意識せずとも行動できるようになる。組織の体質・風土づくりは、これ以外に術(すべ)がないのです。

これ以外に術がないににやらない。やらないだけでなく、逆行している。自動ドアが叫ぶ店主が黙る。自販機で、お客が店主と会わないですむようにしている。セルフストアもそう。すべからく、そう。それでここまで来という感じ。

 手面倒は、非効率、非能率、それにかっこよくない。
 だから他者もお客様のいやがる、そうした手暇を、拾い集めて自分の仕事に加えていく。これを考え積み重ねていったら、ライバルのいない独壇場になる。しかも積み重ねは、追い越すことが不可能なのです。 あなたが、親父さん年を越せないのと同じ。
 手暇を継続し消費者接点(ドット)が増やす。このドッドが点になり、線になり、企業の形になる。こうした企業は、年数とともに盤石になる。
 
 人生は、このドッドでどんな風に自分の思いを形にしていくかの楽しい作業だというのが、私の考えです。