経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

価値組を目指せ!

2006年06月14日 | Weblog
 勝ち組という言葉が一人で歩いています。いつかは、転んで負け組になる。なぜなら同業他社に勝つことが、生き残りの条件にはならないからです。


売り手や作り手は、消費者の支持によってのみ生存できます。その支持者を敵に回して繁栄できるわけはないのです。

だから、どうすれば多くの店・事業所・商店街といった買い場の中から自店を、支持し選んでもらえるかを、皆さん自身が一生懸命考えなくてはいけません。お客は皆さん経営者の幸せを考えて行動してはくれませんからね。選んでもらい、買ってもらえるような状況を作る以外に手はないのです。

ではその「手(手段)」とは何でしょう
お客は自分が得することは歓迎します。もうお分かりでしょう。お客が得する状況をつくることが「手(手段)であり、経営の本質です。値引きせよといったことも、その手段の一つではあります。同じものであれば、お客得するわけですから、当然です。しかし、この廉価路線は、長く続かない。また大資本ほど大きいほど有利になりますから、大手に有利、中小企業に不利です。中小企業が選択する手段ではありません。やる方が苦痛なこと、できないことをやっては駄目です。

あまり痛みを感じない、例えば、頭を10度下げるのと45度下げるのとでは、かかるお金には違いが出ません。ではお客はどちらを気分良し、と受けとるでしょうか。

こうしたことを考えて、お客の方に価値を付加することを考えればいいわけです。お客様の方にプラスになる価値を付加する。これが付加価値なのです。今までは逆、粗利益のことを付加価値、なんていっているわけです。
消費者に、価値を負荷する企業がいきのこる。ですからこれを価値組という。同業他社に、打ち勝って勝ち組では、そのうち書かされて、負け組になる。