経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

官僚の外部組織とライブドア

2006年02月08日 | Weblog
人においてもそうだが、企業においても何でもかんでもやれるわけはない。そうした意味での多角経営は愚策である。得意を活かし、それを柱としてやる。それ以外にやりたくなったら、それは自分でやるか、それをもっとも得意とする友に委ねるかを冷厳に科学的計算性に基づいて、判断する。

ここで自分の能力に甘い判断をすれば、将来(さき)に多角化の失敗というほぞを噛むことになる。後者を洗濯すると、いわゆるネットワークが構築される。組織には内部組織と、こののようなを外部組織がある。
 後者のネットを世界のに広げればより専門の友が見つかる。ネットワークを広げうまく機能させることは、これからの成功の大きなキーになる。
 
言わずもがなだが、内部組織であろうと外部組織であろうと、消費者に対する貢献度、消費世界における杜会的責任の重要性などメルクマールは絶対に変わらない。変わらないというより、より意識して徹底させなければ、自らの崩壊を招く。

 だが、組織が大きくなることは末端、末端の大半は現場だが、この末端まで理念、戦略が徹底されなくなる、という恐ろしい現象が発生することをも意味する。 とすれば内部組織の肥満化、小さな組織のリンクで構成されるネットワーク組織が優れていると思う。

 そうしてみれば、ライブドアの構築してきたのは消してネットワークではなく、古い形の支配組織だ、官僚の作る外部組織と変わらない、というのが明確だ。