経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

見直してみること

2006年02月16日 | Weblog
 何をするにしても、何を作るにしても、自分以外の人のものが対象です。仕事のは、本来そういうものです。
 自分のもの、自分のためのことを仕事にして、他の人がお金を呉れるわけはないのです。これでは、おまんまが食えません。これが事業の本質。

 そうしたら、相手様の喜ぶものを作るには、人様に貢献するものを、という思いが経営の要諦になるのは当然です。でも現実はどうでしょう。

 今朝の朝礼で、「予算必達!」、「今日は、80軒は獲得してこいや」、「あと30万、売り上げがたらんのや」ってやってません?

 売上げが上がる、という結果を導く行為、手段が、上のようなこと。本質から離れたことばかりが関心だ、実態だ。これで上がることのほうがおかしい。

 あなた方が、いくら売上げ必達と頑張ったところで、その必達にお客が協力してくれないでは、どうにもならない。
 買い上げてくれる、という消費者の協力関係の構築こそ、営業、大きくは経営。

 書店に並ぶ経営の本、今日でもいって端から端まで目次でも見てご覧になったらいい。このことかいてる本、ありますか。
 顧客満足、顧客第一主義、顧客囲い込み。販売戦略、顧客攻略法、まあいろんなタイトルがありますが、要は自社、自分の為に、消費者をどうするかだ。

 そのどうするか、の消費者があなた、あなたの子、孫だったら、大まじめで「顧客囲い込み」と言えますか。自分が囲い込まれるのを愉快に思いますか。
 不快を感じることを唱え、やっていて、他人からお金を頂き続けることが可能だと、ほんとうに思っていらっしゃいますか。

 消費者をどうするか、ではなく自分が消費者にどうしてあげれるか。どうするか、まずこのことを見直してみることです。