経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

羊たちの等式-2

2006年02月18日 | Weblog
ですからここは前者の説のみしか成立しません。

 こうしたことから、弱者の採る大戦略は、戦いでなく平和裡、封鎖的ではなく開放的であり、右辺のエネルギーを左辺に取り込む形にならざるを得ない。とこう考えてみました。
 具体的には外部から多くの協力者を得ること。外部の知恵を活かすことになります。この外部には、むろん消費者も、仕入れ先も、広義には自分以外、全部含む概念、狭義には自分の組織以外です。売上げたいとすることに購買するという行動で協力しているのは右辺側、外部の消費者ですし、クチコミなども消費者の左辺に対する支援と考えるわけです。
 
 こうした仮説設定を行い、これまで主に営業面で様々な実験を試みてきました。営業を中心に考えたのは、経営の主管部であり、外部との接点が一番の多い部署だからです。
 これはまた、私の頭の中に、営業というのは、消費者が購買という協力関係をしてくれるためにはどうしたらいいか、これを戦略にすべきだ、というのが以前からの持論。経営コンサルタントとしての信念でもあります。
 
 ほっといてそうした協力関係を右辺が積極的にしてくれるということは、まず稀有ですから、ここは左辺側、つまり自分が戦略の主体になります。
 温度の違う左辺と右辺、温度を上げたい左辺は堰を切る。その結果温度が上がるのは左辺、下がるのは右辺。このことで左右同じ。とりあえず、メリットは左辺側にまちがいなくあることになります。 これで相手の温度 (以下続く