赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

森川成美・新刊『たとえリセットされても』

2024-03-27 09:32:48 | その他

森川成美さんが新刊をだされました。

近未来のSFタッチの意欲作です。

なんかねたばれになるので、ストーリーを説明するのがむずかしいのですが、ロボットと人間の共存、みたいなところがテーマです。

森川成美さんは、におわせるけど、正体をあかさず、じりじりさせながら、ページをうまくめくらせていってくれています。

また、通学路は、決まった人しか歩けないとか、安全だけど、ルールにしばられた近未来の設定に、さすがよく考えられているなと思いました。

 

わたしも先日、『暴走するAI』という短編集を書き上げ、出版日の連絡を待っているのですが、SFぽい作品って、むずかしいのです。

なにかむずかしいって、近未来の造形です。知識だけでもだめですが、ある程度知識の裏付けがないと、うそっぽい未来になってしまいますよね。

あと、最後、ロボットがかわいそうな結末にしてしまいがち。そうでないパターンを書くのが、なかなか……。

でも、これから、ロボットと人間、AIと人間、そういうのの関係を書いていく作品が増えていくんだと思います。

久米絵美里さんの『嘘吹きアンドロイド』もそういう作品なのかな? 気になっています。

まだ、未読なのですが、ぜひ、読んでみたい一作です。

 

さて、来週、桜の開花にあわせたわけではないのですが、京都、奈良にいきます。

奈良では、滋賀直哉旧居で、仲間と合評会もします。今からそわそわ。

でも、合評のため、大作もあるので、読まないとね。

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