やっと桜が咲きました。お花見だーということで明日から旅行に行きます。関西です。
若い友だちといっしょなので、体力的についていけるか、ちょっと心配ですが。
さて、おもしろかったひさびさ、読書した本の紹介
岡本順さんの絵にひかれて読みました。おもしろかったです。村上しいこさんの手腕がひかります。ちゃんとふでばこの国の設定ができていて、それでいて冒険がなりたっていて、感動。これ、むずかしいんですよね。
わたしが子ども時代にもどって、読みたいなって、思った作品です。
それにしても、最近ファンタジー作品が少ないです。とくに日常とファンタジーがまじるやつ。
現代のスピードがそういうファンタジーのスピードとあわなくなったせいかな、なんて個人的には感じていました。ファンタジーって物を思ってぼうっとしたり、じっと石の裏を見たり、創造したりってその先にあるから、忙しい、忙しいじゃ、なかなかしっくりこない。
でも、そうじゃなくて、ちゃんと構築すれば、ファンタジーはおもしろいんだなって気づけました。
おすすめです。
さて、村上しいこさんの本はちゃんと読みましたが、最近はオーディブルでも、いろんな作品を聞いています。聞くのが楽でくせになってしまいました。
運動不足解消のウォーキングの時に聞いています。
この前、聞き終えたのは、『黄色い家』川上未映子さん。すごい作品でした。
主人公、花の一生懸命さが空回りしてしまうところが、せつなくて、聞くのがつらくなりました。
あんなにがんばっているのに、うまくいかないでと。
お金、犯罪、貧困、福祉の手が届かないいろんな問題がぎゅっとつまっています。
これ、どうやって取材したのだろう?? リアルなんですけど。
胸にせまってくるストーリーに、きれいな文体。
本屋大賞、今年はこの本のような気がしました。