ヨブ記 12:1-6
そこでヨブは答えて言った、 「まことに、あなたがたのみ、人である、知恵はあなたがたと共に死ぬであろう。 しかしわたしも、あなたがたと同様に悟りをもつ。わたしはあなたがたに劣らない。だれがこのような事を知らないだろうか。 わたしは神に呼ばわって、聞かれた者であるのに、その友の物笑いとなっている。正しく全き人は物笑いとなる。 安らかな者の思いには、不幸な者に対する侮りがあって、足のすべる者を待っている。 かすめ奪う者の天幕は栄え、神を怒らす者は安らかである。自分の手に神を携えている者も同様だ。」
３人の友人たちから、災いに遭ったのは何かしら罪を犯したからに違いないと責め立てられたヨブは、罪を犯した者が神の裁きを受けるなどという人間的な知恵は私だって知っていると反論しました。ヨブの苦しみは、特に理由もなく災いに遭ったことを誰にも理解してもらえない心の痛みでした。ヨブには、自分は神に呼ばわって聞かれた者であるという自負がありました。それなのに、この苦しみを経験したことのない友からさんざん非難されるとは耐え難いと答えたのです。人の悲しみや苦しみに寄り添えない者の言葉は、相手をより深く傷つけ、悩みを増すだけです。私たちはそのようなことをしていないか、今一度振り返る必要があります。
https://www.bible.com/bible/81/job.12.1-6.ja1955
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ヨブ記 12:7-11
「しかし獣に問うてみよ、それはあなたに教える。空の鳥に問うてみよ、それはあなたに告げる。 あるいは地の草や木に問うてみよ、彼らはあなたに教える。海の魚もまたあなたに示す。 これらすべてのもののうち、いずれか主の手がこれをなしたことを知らぬ者があろうか。 すべての生き物の命、およびすべての人の息は彼の手のうちにある。 口が食物を味わうように、耳は言葉をわきまえないであろうか。」
この世のいのちあるものはすべて神の手によって造られ、生かされていることを知らないものがあろうか、野の獣や空の鳥、地の草木、海の魚たちだってそれくらいのことは知っていると、ヨブは友人たちが語った知恵の言葉を誰もが知っている一般論だと反論したのです。しかし現代の人々は、その知恵の言葉さえ知らず、神を否定して生きています。そして、人間にはできないことなどないと、ほしいままに振る舞い、この世の人生を謳歌しています。人間はどれほど傲慢なのでしょうか。人の知恵に溺れる者は、大きなしっぺ返しを食らいます。
https://www.bible.com/bible/81/job.12.7-11.ja1955
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ヨブ記 12:12-25
「老いた者には知恵があり、命の長い者には悟りがある。 知恵と力は神と共にあり、深慮と悟りも彼のものである。 彼が破壊すれば、再び建てることができない。彼が人を閉じ込めれば、開き出すことができない。 彼が水を止めれば、それはかれ、彼が水を出せば、地をくつがえす。 力と深き知恵は彼と共にあり、惑わされる者も惑わす者も彼のものである。 彼は議士たちを裸にして連れ行き、さばきびとらを愚かにし、 王たちのきずなを解き、彼らの腰に腰帯を巻き、 祭司たちを裸にして連れ行き、力ある者を滅ぼし、 みずから頼む者たちの言葉を奪い、長老たちの分別を取り去り、 君たちの上に侮りを注ぎ、強い者たちの帯を解き、 暗やみの中から隠れた事どもをあらわし、暗黒を光に引き出し、 国々を大きくし、またこれを滅ぼし、国々を広くし、また捕え行き、 地の民の長たちの悟りを奪い、彼らを道なき荒野にさまよわせ、 光なき暗やみに手探りさせ、酔うた者のようによろめかせる。」
人が人生経験を通して培った知恵は、年老いた者ほど深く、悟りがあると認めた上で、しかし神の知恵はいかなる知恵者よりも深いものだとヨブは語ります。そして神は人が長年掛けて積み上げてきたものを、いとも簡単に破壊することのできるお方、水を出すことも涸らすこともできるお方、この世の王たちさえ捕らえ移すことのできるお方、国を興すことも滅ぼすことも意のままになさるお方だと告げます。この世のすべては神によって定められ、歴史さえも神の御心のままに導かれることを、私たちは素直に認めなければなりません。
https://www.bible.com/bible/81/job.12.12-25.ja1955
そこでヨブは答えて言った、 「まことに、あなたがたのみ、人である、知恵はあなたがたと共に死ぬであろう。 しかしわたしも、あなたがたと同様に悟りをもつ。わたしはあなたがたに劣らない。だれがこのような事を知らないだろうか。 わたしは神に呼ばわって、聞かれた者であるのに、その友の物笑いとなっている。正しく全き人は物笑いとなる。 安らかな者の思いには、不幸な者に対する侮りがあって、足のすべる者を待っている。 かすめ奪う者の天幕は栄え、神を怒らす者は安らかである。自分の手に神を携えている者も同様だ。」
３人の友人たちから、災いに遭ったのは何かしら罪を犯したからに違いないと責め立てられたヨブは、罪を犯した者が神の裁きを受けるなどという人間的な知恵は私だって知っていると反論しました。ヨブの苦しみは、特に理由もなく災いに遭ったことを誰にも理解してもらえない心の痛みでした。ヨブには、自分は神に呼ばわって聞かれた者であるという自負がありました。それなのに、この苦しみを経験したことのない友からさんざん非難されるとは耐え難いと答えたのです。人の悲しみや苦しみに寄り添えない者の言葉は、相手をより深く傷つけ、悩みを増すだけです。私たちはそのようなことをしていないか、今一度振り返る必要があります。
https://www.bible.com/bible/81/job.12.1-6.ja1955
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ヨブ記 12:7-11
「しかし獣に問うてみよ、それはあなたに教える。空の鳥に問うてみよ、それはあなたに告げる。 あるいは地の草や木に問うてみよ、彼らはあなたに教える。海の魚もまたあなたに示す。 これらすべてのもののうち、いずれか主の手がこれをなしたことを知らぬ者があろうか。 すべての生き物の命、およびすべての人の息は彼の手のうちにある。 口が食物を味わうように、耳は言葉をわきまえないであろうか。」
この世のいのちあるものはすべて神の手によって造られ、生かされていることを知らないものがあろうか、野の獣や空の鳥、地の草木、海の魚たちだってそれくらいのことは知っていると、ヨブは友人たちが語った知恵の言葉を誰もが知っている一般論だと反論したのです。しかし現代の人々は、その知恵の言葉さえ知らず、神を否定して生きています。そして、人間にはできないことなどないと、ほしいままに振る舞い、この世の人生を謳歌しています。人間はどれほど傲慢なのでしょうか。人の知恵に溺れる者は、大きなしっぺ返しを食らいます。
https://www.bible.com/bible/81/job.12.7-11.ja1955
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ヨブ記 12:12-25
「老いた者には知恵があり、命の長い者には悟りがある。 知恵と力は神と共にあり、深慮と悟りも彼のものである。 彼が破壊すれば、再び建てることができない。彼が人を閉じ込めれば、開き出すことができない。 彼が水を止めれば、それはかれ、彼が水を出せば、地をくつがえす。 力と深き知恵は彼と共にあり、惑わされる者も惑わす者も彼のものである。 彼は議士たちを裸にして連れ行き、さばきびとらを愚かにし、 王たちのきずなを解き、彼らの腰に腰帯を巻き、 祭司たちを裸にして連れ行き、力ある者を滅ぼし、 みずから頼む者たちの言葉を奪い、長老たちの分別を取り去り、 君たちの上に侮りを注ぎ、強い者たちの帯を解き、 暗やみの中から隠れた事どもをあらわし、暗黒を光に引き出し、 国々を大きくし、またこれを滅ぼし、国々を広くし、また捕え行き、 地の民の長たちの悟りを奪い、彼らを道なき荒野にさまよわせ、 光なき暗やみに手探りさせ、酔うた者のようによろめかせる。」
人が人生経験を通して培った知恵は、年老いた者ほど深く、悟りがあると認めた上で、しかし神の知恵はいかなる知恵者よりも深いものだとヨブは語ります。そして神は人が長年掛けて積み上げてきたものを、いとも簡単に破壊することのできるお方、水を出すことも涸らすこともできるお方、この世の王たちさえ捕らえ移すことのできるお方、国を興すことも滅ぼすことも意のままになさるお方だと告げます。この世のすべては神によって定められ、歴史さえも神の御心のままに導かれることを、私たちは素直に認めなければなりません。
https://www.bible.com/bible/81/job.12.12-25.ja1955
