堤防決壊や越水で広範な地域が水害にみま
われた。住宅、施設、お店、そして農業地
域。
昔、床下浸水した地域の泥のかき出しのボ
ランティアに参加したが、泥水の細かい粒
子が積もるとスコップがなかなか入らない。
ましてや床下は大変だった。
床上浸水では畳やじゅうたんは使い物にな
らない。テレビなど電気製品も。
そうしたことを思い出すと被災された方は
本当に大変だ。
去年の堤防の決壊で、岡山県倉敷市真備町
では地域の約3割が浸水し多くの犠牲者を
出した。町では以前から堤防の危険性を訴
えていたという。
今回もそんな場所があったのではないか。
日本の国土は急峻な山、多くの河川、そし
て複雑な海岸線を有している。豊かな恵み
とともに、甚大な災害も起きる。
治山治水。
遠い昔から江戸時代も含め、政治の大き
な課題となっている。
問題は公共事業の「中身」だ。
私たちは「自民党型」の公共事業の問題
点を常に指摘してきた。
現場からの声こそ重要だ。
まもなく冬になる。
被災者の救援が急がれている。