ふろしき王子のブログ◎
出前講座開催☆
http://furoshikiouji.asia
メール isamix@gmail.com
 

佳作  


兎家のすのこはヒノキと真鍮釘を用いたが、ウサギが木をかじることを
思ん慮るならば、板にキリで穿ったら竹のひごなどを打ち込んで
オール木材のほうがよろしからう。

また、平面のすのこっちゃ足裏のいつも同じ部分に
負担が乗るから、丸太から芯材を抜いた周りのような
曲面付きの部材を組み合わせたすのこだとなおよし。

あまりぴったしカンカンの寸法に作ると、材の濡れて膨らんだ折に
きつきつで動かせなくなるから、ちょっと余裕を持たせる。

そんなこんなのうさぎに適した条件を初めから組み込めるとも
限らないから、物づくりでは、いつでも元に戻せたり、
直したり、リメイク・改良のできる設計や素材を選ぶべきと思う。

現代に流通する製品は、そういうものが少ない。
安い(軟弱な)素材で複雑に作られているから、壊れやすく修理は困難。

しかし長く愛用しながら、その時のシーンに合わせた最適化を為すためには、
確かで抜かりなき素材をシンプルな構造で形造ること。

真によきものは、条件を問わず見映え、機能を発揮できる。

僕はものを作りや風呂敷のちくちくも、そんなモットーを意識している。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする




今日は朝に草を摘む時間が持てず、ウサギには
昨日の草と、裏庭の花大根と、ベランダの小麦を間引いたのを
やって出掛けたが、大食漢の兎のこと、きっと今時分はとっくに
ぺろりと平らげて、きれいなスノコ状態だろう。

帰宅して見かねたら、夜の摘み草に出向くか。

ちなみにラビットというのは、うっとこのような飼いウサギ(穴兎)で、
野うさぎはラビットではなく確かヘアーと呼んだような。

穴うさぎでも5人で1時間かけて捕らえた素早さだから、
脚力の半端じゃない野兎となれば
徒手による捕獲はまず不可能なすさまじいスピードだろう。

もう近辺じゃニホンノウサギは皆無で狐も極僅少、
タヌキは意外に居る状態でしょう。

ノウサギに還って来てほしければ、
のうさぎの似合うフィールドを築くこと。
似合わないものは存在できないから、逆に、似合う場を準備することで
まるで突然変異的に、ある月の夜にウサギが野原に
息吹いているという奇跡だって起こる。

これは風呂敷えらびにも通じて、
自分の懐に可愛いものが寄ってきてほしければ、
かわいいものが包まれていそうな色や柄や素材の
風呂敷を携え、さらに結び方にもこころを配る。

チョコが欲しければチョコの似合う風呂敷を持つこと。
器が中身を呼ぶし、中身も器を探してる。

場と情報がスパークした時、かたちが出現する。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする






ぽかぽかの 窓際揺れて 東京へ

ヨシは芽吹き、風呂場には子どもカタツムリ闖入
(小さい種類かも)
そしてウサもすのこの晴れ晴れと、あらたしき季節の始まりぬ。

昨日は青シソとモロ平野の種を蒔いた。
植物には彼/女たちの都合があって、こぼし種のほうが
佳く育っちゃうこともあるから、
僕は何箇所かに播いている。
日当たり(ピーカン好きか、半日蔭がよいのか)と
水はけ(畝間か畝上か)、
土壌のミネラルの種類、水素イオン濃度(ph)
そして隣近所生えたる植物の種類にさえ影響を受ける。

まずは全体的な、場の雰囲氣が目安となる。

我が家は庭が広くなくて日照時間も少ないから
林の中で伸び行く常緑樹の若木にはよいが
野菜畑向きとはいえない。
それで、塀の上やベランダを利用し工夫するが
近くに畑を借りたくなってきました。

畑用作業服に最低限の道具、
水を運ぶタンクに収穫用風呂敷(カゴとの併せ技)
そんな準備の整った処へ、畑の大地も訪れるだろう。

菜っ葉(小松菜、柿菜、のらぼう菜)と
さつまいもと人参と長ねぎと
ラディッシュとトマトとかぼちゃと
大豆ときゅうりと苺と共に、育ちたい。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする






日本文化を人問はば、僕は「水との付き合い」と応えている。
梅雨から夏へと、温暖な季節に湿度が高いため、
微生物の働き=発酵が盛んとなる。

それを生かせば、消化と効率よく栄養吸収できる漬け物が生まれるし、
逆に物はカビたり朽ちやすくなるから、風通しのよい着物(さらに、
元々は麻素材が主)をきて、おうちもなるたけ風が通り抜けて
乾きやすい、呼吸する建材を使用している。

下駄も、タタミも障子も、縁の下(高床)も漆喰も、手ぬぐいも
ふろしきも、みなみな乾きやすさにつながる。

そんなこんなで、ウサギの件ですが、草を大量に食べるのと
また、マーキングの意味もあるのか、尿が多い。
砂と枯れ草で事足りるという当初の考えはうかつで、
ケージの底はすぐにジャジャビジャとなる。

飼いウサギは穴うさぎだから、快適に穴を掘れて樹が保水しすぎていない
乾いた草原(ステップ?)が故郷と思えるので、
じめっとした所に居るのはストレスで、病氣につながりそう。
飼葉の時間以外は隠れ箱の上、桐の板にいるのも避難でしょう。

そこで、やっぱりスノコを敷き、糞尿はすき間から落ちるようにしたい。
ホームセンターで、水や腐食につよいヒノキの板と真鍮の小釘を求め、
ケージに差し込めるサイズでどうにか仕上げました。
その下の引き出しにはハンドタオルを2枚敷いておき、逐一交換し
洗って乾かすようにします。

見た目も清潔感あふれ、糞が落ちてとても便利。
本日中に事を進められたのは、夕方以降友達が集まって
持ち寄り会があるため、間に合わせたかった。
来客があると、整理や掃除がはかどるので助かります。

さて、明日(金曜日)は朝から仕事へ出ますが、その前は
お約束の、息子との摘み草。
ウサギは1日食べなければ衰弱する。
いのちの草葉を必要な分採ります。
植物の命をいただくのが動物の本懐ですが、
それは加害ではなく協生であり、間引きになったり
光・風の道を拓いたり、多様な環境を生み出して
豊かな植生に貢献します。

河川敷でも、ヨシ焼きするからこそ、クローバ-やよもぎの繁茂できる
あかるいオープンフィールドになる。
放任だけが自然豊かとは限らず、動物そして人あっての真の大自然
(植物+動物)のシステム、生かしたい。
そして、植物と動物の架け橋が微生物。
佳き土地は、発酵しやすい形を成している。
元々そこに住んでいる土着菌が活動しやすいように、
人がサポートできれば、そこから、豊かな食物連鎖による
本来の生態系が織り成されるだろう。



コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする