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知人からの、面白いアイデア。
それは、ヨシの生垣。
日よけ兼、目隠しとしてよしずが使われることは非常に多いが、
生け垣としてヨシを生やしている家庭は見たことがない。

ヨシは地下茎の残る多年草で、一度植えれば毎年伸びてくる。
冬に葉が枯れても、落ちないから垣根の用を成す。
問題があるとしたら、湿地向きの植物なので
水やりを欠かせないという点があるが、
対応はいくつもある。

1.プラ舟や発泡スチロールの容器を並べて置くか
 埋めるかして、土と水を入れて栽培。
2.庭に溝を掘り、粘土質の土を入れて保水をよくしてから植える。
3.台所の排水が家の周囲の溝に流れるようにして、ヨシを植える。

ヨシの利点は、
・葉が厚くないのでほどよく光を通す。
・生えすぎたものでヨシズを自給できる。
・地面に水氣があるので様々な生き物の棲み家となり、土ぼこりも立たない。
・台所の排水が自然に還る意識が上がり、排水の栄養もヨシが浄化して、水がくさらない。
・難しい箭定を必要としない。木ではないので移動も容易。

低地なら、水場を作らなくてもよいだろう。
生き物の居場所となるのがやはり魅力で、
ボウフラが心配ならメダカを放すとよいが、
トンボのヤゴもボウフラを食べるし、
カエルやトカゲも蚊を食う。

ミズアオイや浮草など他の植物も楽しめる。
バッタにカマキリ、小鳥も来るだろう。



木やブロックの垣根のように人が登ることができず
しかも泥地なので、防犯にもよい。城のにも似てる。

水を少し多めにしておけば雑用、灌漑、非常用水として使える。

水垣と呼ぼうか。
家の北や西側は、やはり樫など常緑樹で北風や火を防いだほうが
心強いが、がつんと日蔭にしたくない南や東側は
ヨシの水垣もよさそうだ。

元々、水場は腐るから作らないという考え方はあるが
流れと健やかな命の営みがあれば淀まない。
台所の排水を流す方法ならば、丘の上の家でもできる。
夏暑く冬寒いコンクリートブロックに比べ
夏は涼やかな生きたヨシズ、冬は冷輻射のない防風林となり
落ち葉も出ず、やればきっと楽しいでしょう。
何より、生き物好きな人が ビオトープ的に
目をかけていれば、日々たくさんの発見と感動を得られるはず。
パワースポットは遠き聖地ならで、我が家にこそあれ。

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