日本語おもしろ発見

日々の生活から

そんな「絆」はイヤ?

2017-03-27 10:22:09 | 日記

歯の痛みにも慣れ、腹痛にも慣れ、毎日明るく田辺に通っています。(人生二度目の定期券をフルに使わなければ!)

先日は卒業式だったので、バスの中は若者でいっぱいです。サークルの仲間らしき男女数人が仲良く話しています。

卒業してからも、サークルのイベントに参加しようと男の子たちが、女の子を誘っているようです。

男A「〇〇(女)さん、行こうよ」

女「いや、絶対に行かへん!」

男A「お前(男B)も△△(イベントのこと)に行くやろ?」

男B「○○さん(女)が行くなら、俺も行く」

女「もう、そんなん言わんといてよ。私、絶対に行かへんから。」

男B「行こうよ~。○○さん(女)が行くって言ったら、俺も絶対に行くから」

女「絶対に嫌。そんな『絆』作らんとって。」

面白い「絆」の使い方だと思いました。手元の辞書を引くと、絆はもともと馬や犬、鷹などの動物をつなぎとめる綱の意味ですが、現在では、人と人とを離れがたくしているもの、断つことのできないつながり、とあります。

確かに、この場合、約束に近い意味ですから、「断つことのできないつながり」ではあるのですが、やや否定的な使われ方です。

「絆」は2011年に今年の漢字に選ばれた文字ですが、キャンペーンなどで広く使われるにしたがって、使用場面も広がったようです。

 

コメント
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