日本語おもしろ発見

日々の生活から

『源氏物語』紫の上・藤壺に見る形容詞の語彙調査

2011-08-09 10:34:20 | 研究演習2011
要旨

 『源氏物語』において、光源氏の正妻格である紫の上と、義理の母である藤壺は、ともに源氏の生母・桐壺更衣によく似た面影を持つ女性として源氏に愛され、また美しい理想の女性像として作中で人物描写がなされている。作中でも、源氏は藤壺の面影を幼い紫の上に見るなど、紫の上・藤壺の「紫のゆかり」、すなわち二人の容姿が酷似していることが強調されている。こうしたことを受けて、私が疑問に感じたのは、二人の女性が良く似た姿をしているなら、それを作中で描写するために使用されている形容詞も全く同じなのか、ということであった。本稿では、紫の上と藤壺のそれぞれに使われている容姿・性格に関する形容詞に着目して、語彙調査及び考察を行った。

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わらべうたの歌詞にみる品詞と頻出語

2011-08-09 10:08:22 | 研究演習2011
わらべうたの歌詞にみる品詞と頻出語
  ―天体・動植物・遊戯唄―

要旨
 庶民のふだんの生活の中で生まれ育ち、人々の暮らしの中で歌われ受け継がれてきた歌の中にわらべうたがある。昔から人々はどのようなことに興味を持って
いたのか。わらべうたに含まれる単語から頻出語や、現在との品詞の割合の違い、またどのようなものを題材として多く取り上げる傾向にあるのかを調査した。
 その結果、品詞の割合としては現在と同じく名詞が最も多く、その次に動詞が多いということ、もっとも多いのは動詞の「来る」であること、逆に接続詞は一度も使われていないことが分かった。また、多く取り上げられる題材は日常的に接点の多いカラスをはじめとする鳥類であることが判明した。

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