呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

呑む気オヤジの、観る!~「プリンセス・トヨトミ」

2011-12-31 | 映画(DVD)の話
プリンセス トヨトミ DVDスタンダード・エディション
クリエーター情報なし
ポニーキャニオン



♪DVD「プリンセス・トヨトミ」

仙台支店読書部発足吞み会(会議後の懇親会)の場で盛り上がった大阪ネタ。メンバーのオジサンに大阪出身者が2人いたものだから、関西の話ですっかり盛り上がった。
その話しの1つとして、万城目学の「プリンセス・トヨトミ」の話が出た。「そうそう、あの小説は面白かったよね。僕はあれを読んでから大阪に興味を持ったんだよ」なんていう話をしながら呑んでいて「そういえば映画を観ていない」ことを思い出した。
ちょうど僕が原作を読んでいた頃に、映画が公開になっていた。小説が面白かったので映画もぜひ観たかったが、なかなか行く機会が作れないまま公開時期が終わってしまった。
そうだよ、プリンセス~の映画を観ないと!翌日の土曜日に早速DVDを借りてきた。

元々原作の登場人物がユニークで魅力的なんだけど、その「味」をうま~く再現する素晴らしいキャスティングとなっている。
ストーリーは以前にもご紹介しているので、ここでは触れないが、キャスティングの妙はぜひお伝えしたくて…。
会計検査院のエリート主任調査官・松平元は堤真一。
映画を観るまでは、この役は阿部寛が合っていると思ったが、う~ん、堤さんはぴったりだ。堤真一は、先日もTVでやっていた「容疑者Ⅹの献身」の犯人役など、最近はシリアスな役が多いけど、とぼけた味もあってとても良い役者だと思う。
日仏ハーフのエリート調査官、旭ゲーンズブール・岡田将生。
岡田クンは最近主演作が相次いでヒットしている。単なるイケメンではなく、しっかり芯が通った芝居をしているように思う。(芝居の世界は良く分かりませんが)まだ22歳!30歳ぐらいになると、もっと味が出てくるかな。
空堀商店街のお好み焼屋のおっちゃんにして「大阪国総理大臣」中井喜一。
いやぁ~、いい役者になったなぁ~。堤真一より、さらにアクの強い悪人役もこなすし、ほのぼのとした善人も合っている。この前「大人の休日倶楽部」の会員誌にインタビューが載っていたけど、『父親に似てきたといわれる今の歳になって、ますます役者としていろいろやりたい(大人の休日はまだ先)』ということらしい。
その他、笹野高史、和久井映見、重要な役回りの中学生2人(特にOJO役の沢木ルカのきっぷの良さには惚れ惚れする)etc、みんな個性があっていいね。
でも、なんといっても一番良かったのは、会計検査院調査官・鳥居忠子の綾瀬はるか。
天性の?「天然ボケ」を意識的にか演技に織り込み、何とも言えない良い味を出している。この人の演技は、よっぽどシリアスな役は別として、この「天然」が持ち味だ。
観ていてまさに癒されるし、等身大で安心する。そして可愛い。
あまり女性としてのセクシーさは感じないが、ガールフレンドや女房にするなら、こういうタイプが楽しくて良いよね。(って、付き合えるわけがないでしょ!)

原作のエピソードをうまくデフォルメし、かつ簡潔に映像にまとめ、小説の魅力を余すところなく伝えた作品だと思う。文芸作品を映画化するときは、こうじゃなくちゃ。
脚本家や監督の変な思い込みでアレンジされると、原作の魅力や味がスポイルされてつまらなくなる。原作者にも失礼だ。
作品の良い出来にハート4つ+綾瀬はるかの「天然」と「意外な?豊満バスト」に0.5追加!




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