呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

最近のお気に入りの音楽

2006-02-24 | コンサート・LIVE・演劇などの話
桜(通常盤)
コブクロ, 小渕健太郎, 黒田俊介, 21STREETリスナーの皆さん
ワーナーミュージック・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


♪最近はいい曲がいっぱいあるな!

☆「桜」コブクロ
いい曲だねぇ。父さんの職場は研修部門なので研修がないときは数人しかおらず、6時ともなると私ひとりになることも多いです。いやいや、決して「窓際」じゃぁありませんよ。
そんな環境なものだから夜は全くのフリータイムです(?)。今日はiPodで「桜」を聴きながら片づけをしていました。「中年オヤジの冷や水」で、そのうちカラオケで歌ってやろうと歌詞カードのコピーを持ち歩いています。誰もいないオフィスで歌詞カード見ながら声を出して歌っていたら不覚にも涙が出てきて歌詞が読めなくなってしまいました。もうボロボロ涙が出ます。いい音楽を聴いて流す涙は清清しいもんですね!(なんちゃって)
こういう「詠い上げる曲」は、オジサン得意だゾォ~!

☆「3月9日」レミオロメン
全然知らなかったのですが、「粉雪」を聴きたくてCD借りてきたらカップリングでした。これってマキシシングル?いやぁ~この曲もいいですねぇ。しんみりしちゃいますね。結婚披露宴の定番になりつつあるって、どこかで聞いた様な気がしますが、、まさにそんな感じですね。ぎらぎら燃える恋というより、もう少し落ち着いた幸せを感じます。

「瞳を閉じればあなたがまぶたのうらにいることで、どれほど強くなれたでしょう。あなたにとって私もそうでありたい…」

若いのになんでこんな詞を書けるのでしょう。たいしたもんだ!
ヒット曲のカップリングって下手するとほとんど聴かなかったりしますが、意外といい曲がありますよね。平井堅の「Pop Star」の「ため息キップ」もそうだし、「3月9日」もまさにそうですね。ふと思ったのですが、ネットで1曲ずつ購入するようになると、こういう隠れた名曲に触れず終いになったりしますよね。それも困ったものだなぁ。
この曲はシングルバージョンのほうが落ち着いていていいですね!

☆「粉雪」レミオロメン
いい音楽(名曲)って初めて聴いた瞬間に心にグサッと刺さりますね。以前にも書きましたが「粉雪」もそうです。一回聴くと忘れられない印象深さです。
相当昔ですが、スピッツの「ロビンソン」がそうでした。聴いた瞬間、「うわぁ~なんだこの曲は!」とまさに「ぶっ飛ぶ」感じがしたものです。(ちょっとマニアックに言うと私はシンコペーションに弱いみたいです。桑田の「白い恋人たち」なんかもそうなんですけどね・・・)
あと森山直太郎の「桜」。これはほとんど世間で騒がれる前にたまたまFMで「来週発売です」といって掛かったのを聴いて、やはりぶっ飛びました。発売日当日にCDを買いました。それこそシングルCDなんて「白い恋人たち」以来です。

繰り返しになりますが、いい音楽を聴いたり、いい小説を読んだりして、感動して流す涙は清清しいですね。あとから気持ちがいいです。長野オリンピックの原田のインタビューを見て流す涙に通ずるものがあります。要は「感動」ですね。人間、美しいものや頑張っている人を見て涙を流しているうちは、捨てたもんじゃぁありませんね!荒川静香さん、金メダルおめでとう!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

呑む気父さんの読書感想文・その15 「白夜行」

2006-02-24 | 本の話
白夜行

集英社

このアイテムの詳細を見る


♪TVを見ずに原作を読むに限る!「白夜行」東野圭吾著 集英社文庫
私は「ミーハー」です。ブログネームを『呑む気“ミーハー”父さん』に代えてもいいぐらいです。この小説も女房や子供がドラマを見ていて、山田孝之もいいし綾瀬はるかも可愛いし濡れ場もありそうだし…みたいな興味があって、本屋で文庫本を手に取りました。上記の画像は以前の文庫本のもので、今はドラマにあやかって主人公ふたりの顔写真がデカデカと載っています。なんかおじさんが買うには少々テレを感じます。でもそのミーハーのお陰で傑作に出会いました!

東野圭吾は今まであまり読む気がしませんでした。それは随分前に読んだ一冊が、「高校生殺人事件~密室トリックを見破る!」みたいなシチュエーションで、全然面白くなかったことが原因です。いわゆる「本格派推理小説」と言われるものはこれまでに結構読みました。でも30~40年前ならいざ知らず、なんでもありの現代において「密室殺人」や「アリバイ工作」「時刻表トリック」などは、どうもしっくり来ません。東野氏についてもそんな印象を勝手に持ってしまって敬遠していました。
でも東野氏は私が読んだ学園推理小説のころから、何度か「変節を遂げた」ようです。この話ももう随分前の小説ですが、読み終わって私の同氏に対する印象は180%変わりました。松本清張に引けをとらない本格的ミステリーです。人の心の深く暗い部分を掬い上げるように見事に書き上げていると思います。20年近くも迷宮入りの殺人事件を追う老刑事やその他の人物の感情は明確に描かれますが、主人公(犯人)ふたりの心理は一切語られません。でも読む人間にひしひしと伝わってきます。なんでこんなにまでしてふたりは長年寄り添って生きてきたのだろう、もっと違う生き方で幸せになる方法はなかったのだろうか、と考えさせられます。思わず引き込まれる筆致です。さすが直木賞作家ですね。

テレビは読み終わった日の晩に初めてゆっくり見ました。う~ん・・・、山田孝之はぴったりのような気がしますが、綾瀬はるかはちょっと違うなぁ~。武田鉄也はぴったりかも。いずれにしてもドラマでは、最初から主人公のツーショットが頻繁に出てくるし、その時々の気持ちをさらけ出しているので、原作とは全く趣が違います。このほうが分かりやすくてよい、という方もいるようなので一概には言えませんが、やっぱり原作の重々しさはスポイルされていますね。どうしても安っぽくなってしまいます。これから原作をお読みになる方は、テレビはいったん止めて先に本を読むことをお勧めします。

今まで有名な小説の映画化やドラマ化がごまんとされていますが、「原作を上回る傑作」というのは、さほど多くないと思います。やはり素晴らしい内容の原作をそのまま映像化しようとすることに無理があるのでしょう。小説の一部を上手にデフォルメして、ある意味別な魅力を引き出す脚本や演出が求められると思います。
そのような点で私が傑作と思う映画は「砂の器」です。さすが野村芳太郎監督!今まで見た日本映画の中では「蒲田行進曲」(深作欣二監督)とともに甲乙つけ難い1位です。その話はまた次の機会に!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする