十方世界共生山一法寺

自己の世界を建設しよう
 日本のことも世界のことも自分自身のこともみな自己の内のこと。

出逢うところわが生命

2017年05月16日 | 共生

今日、ネットで「教えて!goo」を覗いたら、切実な相談が出ていた。

「生きづらいんです すごく死にたくて 死にたくて 仕方なくなることが多いんです。目の前に重さに耐えられるだけの縄と結び付けられる場所があったら今すぐにでも首を吊りたいとよく考えます。・・・・・」と。

内山興正老師の言葉、「出逢うところわが生命」。放っとけないという思いで次のような回答を書いた。良い方向に向かうことを祈りたい。

禅的発想をされるとよいでしょう。私も精神的に落ち着かない時期があり、世界観を逆転させたら随分楽になりました。
普通はまず宇宙なり地球なりという出来上がった世界がまずあってその中に生まれ生きている、自分の周りは自分ならざるもので取り囲まれていると考えます。そう考えると気の弱いものは周りからの圧迫を強く感じて自己防衛上自分の周りに殻を作るのです。嵩じると自閉症です。

ところが禅ではまず自分がいて自分の周りに世界が展開しているのだと考えます。自分がそこにそれがあると認識してそれがあることになるのです。認識しないものは言及不能です。言及できないものはないものと見做すのです。
あらゆるものは体験すればこそある、体験したもので自分の世界はできているのです。
きれいな花が咲いている、あなたがきれいだと思ってこそその花がきれいになるのです。あの人が憎らしい、そう思うことによってその人が憎らしくなるのです。他の人からするとそうでもありません。

世界というのは自分が体験することによってできた自分独自の世界であり、その中でそれを新たな体験をしつつ生きているのです。自分が自分独自の世界を持っているのです。自分はその世界の中心にいるのです。どこへ行こうとその時その場を中心として自分の世界が展開してくるのです。

そうしますと、出逢うものは実は自分に他ならないのです。「出逢うところわが生命」(内山興正)なのです。
「出逢うところわが生命」というのは素晴らしい言葉です。喜びを増幅し、悲しみや憎しみ、苦しみを緩和してくれます。
何かあったら唱えてみてください。

「行き先に 我が家ありけり かたつむり」(山岡鉄舟)

「われわれだれでも世界と一緒に生まれ、世界と一緒に死ぬ。めいめいもっている世界は違うのじゃから」(沢木興道)

「自己生命図(下図のとおり)」(内山興正)
1~6図までは私のブログにあります。
http://blog.goo.ne.jp/ippouji/e/98a90e5750ce61e0 …

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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (山形人)
2017-06-10 14:46:29
胸に腹にズシンと響きました、素晴らしいお話だと存じます、ありがとうございます。
返信する
コメントありがとうございます (一法)
2017-06-10 21:47:17
昭和45年にあの生命図と「出逢うところわが生命」という言葉に出逢って、以来私の呪文としてやってきました。
魔法の言葉です。
返信する

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