潮風に誘われて

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市民劇場

2014年07月13日 | 趣味
11日、金曜日の市民劇場は井上ひさし原作、鵜山仁演出の「兄おとうと」でした。


兄とおとうとは生涯に、枕を並べて寝たことはほんの数えるほどしかありません。
その間のエピソードを中心に舞台が作られています。

兄の吉野作造は民本主義を提唱し、大正デモクラシーの旗手となった偉大な政治学者です。
おとうとの吉野信次は兄作造より十歳下で、東大法学部から農商務省に入りのちに大臣を
二度務めたピカピカの高級官僚にして凄腕の政治家です。
この兄弟はともに信念が固く仕事に励み、獅子奮迅の日々を送っています。

たまに会えば決まって必ず議論の繰り返しです。

しかも、兄作造夫人玉乃と、弟信次に寄りそう妻の君代は、血のつながった実の姉妹でした。
この四人が織り成す兄弟・姉妹愛と確執を・・、さらに説教強盗の夫婦他、さらなる人間を
巻き込み繰り広げるミュージカル的に面白く昔の時代の物語にしてある音楽劇でした。

影に隠れてはいましたが、朴勝哲さんのピアノ演奏も素晴らしかったです。
久々にピアノコンサートに行っているようで・・・・・
唄と踊りをふんだんに盛り込んで楽しく繰りひろげる舞台でした。