西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

超高層、高層を抑え中層、低層の勧め

2012-05-29 | 地域居住学
私は、建築、住宅は特に日本においては、超高層、高層を抑えて中層、低層を勧めたいと言ってきている。過去、例えば2005年8月4日のブログには、次のように書いた。

中層、低層がベターな理由:(1)階段で歩いて上がれる範囲だ。それを歩いて上下するのは健康にも良い。階段の上がり下りで近所のコミュニティ形成も促進される。(2)子供も簡単に上がり下り出来、地表での遊びも保障される。(3)エレベーターの利用が少ないと省エネとなる。(4階でも高齢者・身障者用、病気等の特別時等に使うエレベーターは必要だろうが・・)(4)地表の状況を五感で察知できる。例えば、子供の顔や声がはっきり分かる。花の姿や香りがはっきり分かる。(5)仮にベランダから転落しても、住棟周りの状況にもよるが、普通は怪我はするが死なない。(高層からは死ぬ確率高い)(6)高層マンションは近所の町並み景観にそぐわない場合が殆どだ。(歴史的に人類が高層に住み出したのは、ここ1世紀位である)

で、ややオーバーかもしれないが、中層以下とは、何メートル、何階以下なのか、目安を述べてみたい。

○人類は、アフリカの「猿」時代には、高木、樹高30メートル位の所に棲息していた。

○地上に2本足で降りてからは、最近まで、大部分、1,2階の低層で過ごしてきた。

○高層、超高層になってきたのは、殆ど1世紀前くらいからで、その前は中層も出てきていた。

○現在も、中層は結構普及している。

その中層だが、やや単純かもしれないが、4本足の時代に30メートル位の高さにいたとすると、人間時代2本足で飛び降りた時に生き延びれるには、半分の15メートル位の高さ(最上階の床までなら12メートル位か)、まあ4~5階といったところだろうか。

1階(平屋)から4~5階までの高さの建物、住宅を主として今後の居住地構成を考えていきたい。