西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

日本科学者会議奈良支部総会、講演会、懇親会より

2012-05-18 | 2005年4月以降(平女、高槻、学研都市等)
昨日、年一回の「日本科学者会議奈良支部総会、講演会、懇親会」があった。

今、会員は30名ほど、昨日は11名が集まったので良い方だ。奈良女子大で講演会(溝川悠介・大阪府立大名誉教授・生駒在住の「原発と放射能」)、総会のあと、大学の近所のスペイン料理店で懇親会があった。

「自己紹介」では、私は「7年前に奈良女を定年退職、まあ住居や地域の計画が専攻だったが、職場人間から地域人間に転換、けいはんな市民雑学大学に力を入れている。月一回、皆さんの協力、参加も期待している。」と話した。

参加者の中で、「原子力発電のやり方が結局、高圧蒸気でタービンをまわして発電っていうのに驚いた」という素朴な驚きがあった。普通の市民も、案外そのあたりが分かっていないのでは・・・、という感想もあった。実は、その「上流」の原子炉格納容器、建屋に色々問題があって、今もって福島の1号炉などに近づけない状況が大問題、野田首相の「冷温停止→事故収束」なんては全くの「虚偽」ということだ。

日本科学者会議は、科学(技術)に、社会構造の中でのきちんとした位置づけを求める科学技術者の社会運動的組織ではあるが、同時に異分野の専門家が同じ土俵をつくって議論しあうところにも意味、楽しさがあると思う。

本当は若い人たちにその楽しさを伝えたいのだが、「若い方々」の方では、中々自由で総合的な考えを受け入れる余地が少ない。何とかしたいね。

一方、高齢者は、自由に何でも考え、研究していいのだが、どうも「頭が固くなっている」ところもある。