もう18年も前になるが、1900年に共著で出した『キラッと輝くいい住まい 思い入れ住居論』(彰国社刊)の「あとがき」で、私は次のように述べている。
「・・・将来への「思い入れ」の方向性を三つ出している。すなわち「地域に開かれた住まい」、「余暇時代の住まい」、「皆でつくる住まい」である。今回はあまりまとまってふれられなかったが、「高齢化社会へ向けての住まい」、「町並み景観を考えた住まい」、「近所迷惑を防ぐ住まい」、「環境・資源保全を考えた住まい」といったテーマも特に将来重要になってくるだろう。これら全体を括る方向性として『庶民・楽しみ・縁の間づくり』の住まいというものを考えているが今後を期したい。」と。(162頁)
住意識として西山先生が言っておられた「ねぐら」「しきたり」「たのしみ」「見せびらかし」のうち「たのしみ」が大きくなってくるのでは、と思ったことと、『縁側』の発展系として『縁の間』というものを考えてみたのである。
その後、1996年頃より『つながりづくり』とでもいえるコンセプトに発展させている。「環境とのつながり」「人々とのつながり」そして「歴史とのつながり」の三つとの「つながり」を豊かにする「住まい」である。
で、最近、それらの底には「健康と生きがいの追求」があるのでは、と自分自身の住宅をかえりみて思っている。
「・・・将来への「思い入れ」の方向性を三つ出している。すなわち「地域に開かれた住まい」、「余暇時代の住まい」、「皆でつくる住まい」である。今回はあまりまとまってふれられなかったが、「高齢化社会へ向けての住まい」、「町並み景観を考えた住まい」、「近所迷惑を防ぐ住まい」、「環境・資源保全を考えた住まい」といったテーマも特に将来重要になってくるだろう。これら全体を括る方向性として『庶民・楽しみ・縁の間づくり』の住まいというものを考えているが今後を期したい。」と。(162頁)
住意識として西山先生が言っておられた「ねぐら」「しきたり」「たのしみ」「見せびらかし」のうち「たのしみ」が大きくなってくるのでは、と思ったことと、『縁側』の発展系として『縁の間』というものを考えてみたのである。
その後、1996年頃より『つながりづくり』とでもいえるコンセプトに発展させている。「環境とのつながり」「人々とのつながり」そして「歴史とのつながり」の三つとの「つながり」を豊かにする「住まい」である。
で、最近、それらの底には「健康と生きがいの追求」があるのでは、と自分自身の住宅をかえりみて思っている。