昨夜は、ヨガニードラと岩盤浴と温泉のトリプル効果で日付が変わる前にコロンと眠った。
明け方お手洗いで目が覚めることもなく、スマホアラームが鳴るまでぐっすり。7時間連続して眠ったことになる。
NHKのニュースをつける。台風情報が流れているが、外は明るい。雨の音も風の音も聞こえない。近畿地方等は大変なことになっているようだ。
その後30分後にかけた目覚ましが鳴る。家族LINEに「おはよう」の挨拶。今日は朝食を摂る必要もないし、2時間半ちょっとの間に浴槽足湯と身支度をして出かければいい。たっぷり時間がある。
前泊させてもらったおかげで岩盤浴と温泉を堪能出来たし、寝坊も出来たし、でとても有難かったけれど、このお天気なら前泊する必要はなかったな、とちょっと申し訳ない気分に。
浴槽足湯を済ませ、朝ドラを視てから身支度を済ませ、紅茶を淹れて朝のミヤBM錠とタケプロンを飲み、小さなマグボトルに紅茶を入れる。昨日の続きの文庫を1時間ほど読んで、ゆっくりチェックアウト。
外はやや風が強いが、もわ~っと蒸し暑い。見上げれば青空だが若干灰色の雲の姿もある。雨降りになると思って長傘を携えてきたけれど、これなら晴雨兼用日傘でよかったな、と思う。ひとまず長傘を差してはみたが、遮光でもないしUV対応でもないので、あまり涼しくはならない。
2020年7月、お世話になっている病院で新薬エンハーツを開始した第一号患者となり、早いもので3年が過ぎた。再発治療15年半を超え、お世話になってきた薬を全て順序正しく諳んじることは難しくなってきた。
これほど長く病状を抑え、副作用にめげずに続けられている薬はエンハーツが初めてだ。今月末で44クールになる。これまでの最長記録はカドサイラの30クールだったから、押しも押されもしない最長不倒記録である。
とはいえ、さすがに副作用はしんどい。規定量で投与出来たのは2020年7月と8月の2回のみ。3クール目からは1段階、4クール目からは2段階減量して、これ以上減量するなら中止という後がない状況だ。2021年夏、さらに3週間に1度の投与を4週間に1度にして、2年半を凌いだが、今年5月からは5週に1度にしている。鎖骨や胸骨転移の痛みもあり、果たして今後もこのペースで続けてよいかの効果測定である。
予約時間の15分前に病院に入るように言われていたが、その10分ほど前に到着した。お盆だというのに自動受付機は混雑して列が出来ている。エスカレーターで2階の放射線受付で紙の受付番号を受け取る。8番だったが、かなりの人が待合椅子に座っている。ほどなくして呼ばれ、受付票、IDカード、保険証を出し、CT準備室の前で待つように言われて移動する。
ベッドで運ばれて来る方、車椅子を押されて来る方、歩いてくる方等、入院患者さん達が多い。少し待って造影剤注入のためのルート確保の針刺しに呼ばれる。
準備室の看護師さんはKさん。初めましての看護師さんだ。今日も検査対応で、ブラトップと無地のカットソー、ゴムのギャザースカートだから着替えは不要にしてある。荷物をロッカーに入れ、いつも刺す血管がぷっくり膨らんでいる右腕を差し出して、名前と生年月日を言う。
造影剤用の針は太いから大抵痛むが、今日は殆ど痛まなかった。中廊下に出てからは予約時間を10分ほど過ぎてもお呼びがかからなかった。やはり入院患者さんたちが先に検査室に吸い込まれていった。呼ばれてからはスムーズで、靴を履いたまま、服のままCT装置に寝っ転がる。
この15年半の間、数えきれないほど受けている検査だから、ベッドに寝て顎をやや上げ加減にして両手万歳の姿勢でリラックスしたらお任せして目を瞑る。最初は造影剤なしで、次に造影剤を入れて、2回撮影するが、始まってしまえば所要時間は10分もかからない。
ドクターがいらして「造影剤が入ると身体が熱くなりますが普通の反応です、気分が悪かったり呼吸が苦しかったりしたら教えてください」と聞き慣れた注意をされる。注入されると、薬液の匂いがツーンと鼻を突き、口の中まで薬の味がしてくる。
瞬く間に造影剤が体中を駆け巡り、体の芯がカーッっと熱くなりなんとなくじーんと痺れたような感じがするのもいつもの反応だ。「ご気分変わりませんか」と訊かれ、「はい。」と応えるが、良い気分というわけでもない。
「息を吸って。止めて下さい・・・。」を繰り返して終了。「針を抜きますから、そのままでお待ちください」と言われてから看護師さんが現れるまでにかなり時間がかかった。何回かお世話になっている看護師のMさんが腕を止血テープでぐるぐる巻きにして針を抜いてくださる。あまり痛まなかった。ロッカーから荷物を出し、外廊下で止血確認まで5分間待つように言われる。
5分ほどして、針を刺してくれた看護師Kさんがチェックにいらして、その場で止血確認終了。ご挨拶をして準備室を後にした。放射線受付に戻ってファイルを戻すと、1階の総合受付の会計へ行くように言われる。
1階の会計に向かうと、待合椅子は大混雑だ。支払い受付も列が出来ている。番号をもらって15分ほど待ち、私の番号が出た。まだ90番台だ。自動支払機で8,000円強をカード支払。本日の病院滞在時間は1時間ほどだった。
朝抜きだったので、さすがに空腹だ。外の日差しがきつい。風がやや強い。日傘でなく長傘を差してもあまり日よけにならないが、ないよりましかもというレベルだ。
普段の治療日にこんなに早く解放されることはないので、元気だったら途中下車して早めのランチ後に映画でも観てこようかと思っていた。が、急遽前泊になったので荷物は重いし、この後雨が降るかもしれないという予報だったし、なんとなく草臥れてしまったので、遅いブランチだけ摂って真っすぐ帰ることにした。
駅までの道すがら、珈琲店のモーニングセットにギリギリ間に合ったので、入る。サラダとパンケーキのセットにレモンティーをポットで頂く。水分もそれほど摂っていなかったので、身体に沁み亘る感じ。
ゆっくり頂いて全てたいらげ、読みかけの文庫を切りの良いところまで読んでからお店を後にした。
ランチタイム前の快速電車に乗って読書の続きをし、何とか読み終わる。涙腺が崩壊しそうで困った。最寄り駅に到着し、買い物もせず真っすぐ帰宅した。
帰宅後はあれこれ片付け、新聞を読み、氷珈琲で水分補給してからメールチェックとネットニュースのチェック。息子も夕飯必要とのことなので、お米を研ぎ、サラダを準備してから、魚等を解凍する。
なんとなくソファと一体化して録画したドラマ等を視ながらダラダラと過ごす。断捨離もお盆休みで出来ずじまい。贅沢な午後になった。
ライナーで定刻に帰宅する予定の夫が、30分ほど寄り道をするという。殆ど定時に退勤出来た息子とあまり変わらない帰宅時間になるかと思ったら、息子を駅で待って一緒に帰って来るとのこと。
母にMeet通話をすると、今日はちゃんと声が聞こえた。本人は特に何もしていないと言うが、結果オーライである。今日はこれから届いたお弁当を頂くとのこと。午前中はヘルパーさんがいらして冬用のコート等を数点持ち帰ってくださったそうだ。
帰宅した夫に訊けば、寄り道とはまたしても網棚置き忘れ事件だった。今日は降りてすぐに気づいたし、ライナーで席がはっきり特定出来たし、終点駅でお掃除の方が見つけてくれたと自慢気だったが、そもそも何故懲りずに網棚に上げるのだろう。理解に苦しむ。ギリギリまで寝てしまって、ドタバタと降りたようで危ないことこの上ない。
ということで、3人揃って夕食を終えた。“戦後78年となる終戦の日。Z世代の若者たちが 「戦争」をテーマに本音で議論。参加するのは高校生・大学生・ドキュメンタリー作家・元自衛官など多彩なメンバー。”の触れ込みで放送していたNHKスペシャル「Z世代と“戦争”」を視ながら、我が家のギリギリZ世代である息子とあれこれ議論になった。
明日は変則で夫が休務日、息子のみ出勤だ。