昨夜は、息子に一番風呂を譲って入浴した後、ベッドに入ったのは日付が変わってからだった。
今日は息子も、私達も午前中から出かける予定が入っている。いつもの目覚ましが鳴り、起きなくては・・・と思いつつ二度寝してしまう。夫が起こしに来る。ようやく目覚めても気持ち悪くない朝になった。放っておいてもらったらいくらでも眠れそうである。
息子は結構遠くに出かけるそうで、私達より30分ほど早く家を出た。
その息子が勤務する会社が、家族向けに鉄道教習所見学会を開催するとのことで、「普通は触れないボタン等も押せるから楽しいと思うよ」と申し込んでくれていた。
子ども向けの夏休みイベントではないのか、大人二人が物見遊山で行くようなものなのか、土曜日の朝早くから出かける、しかもまだ本調子になっているかいないかの土曜日に・・・、とややテンション低めで、息子の顔を立てるという感じで出かける。
電車と、この時間帯1時間に1本というバスを乗り継ぎ、バス停から5分ほど坂道を上り、開催会場に到着した。殆ど人の姿が見えない。3階建ての建物に入ると受付があり、名前を言って2階の展示ルームへ。ここは自由見学で鉄道事故のフィルム等を視ることが出来る。
オープニングは教室へ。参加者は11名だ。2班に分かれて駅設備、踏切設備の見学・体験からスタート。列車非常停止ボタンを押してそのブザー音に驚き、転落検知マットの感度の良さに驚き、ホームの高さを実感し(実際123センチほどあり、落下すると大抵は怪我をしているという。自力ではとても登れそうにない。)、駅係員呼び出しインターホンでお話する。
外に出て踏切非常押しボタンを押し、踏切の遮断機を斜め上に押し上げて脱出する経験をし、前半終了。これは、かなり面白い。そして百聞は一見に如かず。あれこれ教えて頂き、知っていると知らないとで大違いだと実感する。
息子がチビの時代から鉄男人生に付き合ってきたので、我が家の住人は知らないうちに鉄分が高くなっている。
水分補給の後、後半は運転シュミレータ、ホームドア、車内設備の見学・体験。私達1班は5人。私達夫婦ともう2組(祖父と孫、男性お一人)に分かれた。いわゆる“電車でGO”のシュミレータに、息子はどれだけお金を使ったかわからないほどのめり込んだけれど、実は付き添った私は初体験。しかも、それが実際に運転教習に使う本物を使わせてもらえるとは、と知らず知らず真剣な面持ちでハンドルを握る。
アクセル、ニュートラル、ブレーキを確認し、発車と停止。目の前に広がる景色もリアリティが凄い。息子が小さい頃試乗会に行った○○系の運転席に座り、車掌の仕事を確認し、非常通報装置や非常用ドアコック、ホームドア非常開ボタン等を実際に動かす。普段何気なく乗っている電車の中を改めてガン見してしまった。
あっという間の1時間半。クロージングでは感想を述べ、土曜出勤された職員の皆さんにお礼を言って教習所を後にした。
家族を対象にこうした普及啓発活動をしているとは、社員を大切にしてくれる会社で、何と有難いことか。振り返って自分が37年勤務した職場は、職員を、そして家族をそんなに大切にしてくれただろうか、とちょっと寂しく思う。
帰りのバス停はカンカン照りで逃げ場がない暑さ。1時間に1本のバスだから逃したら大変である。
駅まで戻り、別のバスが発車するところに何とか乗せてもらってショッピングモールを目指す。台所のレンジ台に替わる小さな隙間家具を下見したかったのだけれど、ネット上にはあっても実物はなく、諦める。
それにしても暑い。ゆであがりそうである。お腹はびっくりするほど快調で、朝から何度も何度もお通じがある。お腹も空いたし、草臥れたし、とモール内のラーメン屋さんに入って昼食を摂る。最寄り駅行きまでの帰りのバスまでの時間調整でカフェを梯子。すっかり欠食おばさんタームなので、しっかりお昼を摂ったのに、アイスカフェラテとアップルパイをお腹に入れてバス停を目指す。
バス停は木陰だったが、それでも暑い。普段は地面を歩いている鳩が、暑いのだろうか、葉で日差しが遮られた木の枝に留まってお腹を見せているのに驚いた。
無事最寄り駅まで戻ってきて、私はまっすぐ帰宅。夫はアウトレットモールで開催中の東北フェアに寄り道をして、果物やら漬物やらを大枚はたいて買ってきていた。給料日後で気前がいいのである。
帰宅すると汗が噴き出してきて、シャワーを浴びる。さすがに朝から6時間近く出かけて、体力消耗。ぐったりしてベッドで休息を取った。そうこうしているうちに腹痛になる。今度はとうとう下痢である。お腹空っぽ、粘液が出るまでになった。嗚呼、食べ過ぎである。
夕方からは美容院でカットの予約をしているので、2時間ほど休んだ後、支度をして家を出る。
少しは涼しくなっていますように・・・と願ったが、全然。アスファルトは熱を帯び、涼しさは全く感じない。予約時間の少し前にサロンに到着し、ガウンを着て担当のJさんを待つ。
今日はカウンセリング後、アシスタントの女性がシャンプー、マッサージまで担当してくれた。丁寧で指の力もあり、頭が軽くなった。チャッチャと軽く終えるJさんよりまったりして満足。その後、カットはチャッチャと終わり、あれこれお喋りしている間に仕上げまで終了。次回の予約をしてサロンを後にする。
夫と合流し、予約したイタリアンレストランへ。おまかせコースにしたら、前菜盛り合わせからサラダ、揚げ物、魚、肉、と思いのほか品数が多く、パスタ、ピザが出てくる前に食べ疲れて2人で顎を出した。デザートもお茶も入らず、ギブアップ。
母にMeet通話。ちょうど食事が終わったところとのこと。今日も暑かった、一歩も外に出られなかったとのこと。明日は見て欲しい書類があるとのこと。「ハイ、お安い御用です、では明日。」と通話を切った。
お腹ごなしに散歩方々買い物をしながら帰宅。スマホの万歩計を見れば15000歩を超えている。とんでもない暑さの中、午前から午後にかけて、さらに夕方から夜にかけて合計10時間も外出して、良く食べ、歩いた。
こんなに長時間外で日に当たったのは久しぶりだ。身体が火照っている、今日はぐっすり眠れそうである。
一日プール遊びをしていた息子はまだ帰宅しない。元気なことである。