生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1898 ・クリミア問題を機に、希望のある新しい国際関係を生み出せるか

2014-03-04 08:26:13 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1898(140304 )をお届けします。

・クリミア問題を機に、希望のある新しい国際関係を生み出せるか

 インターネットに次のような掲載がありました。

引用始め
  ソチ・オリンピックのスケートリンクで、氷上の日の丸を囲み世界が黙祷するシーン

no title  しかし放送権を握ったフジテレビは ↑の日本への励ましのシーンを 全面的にカットし、キムヨナ特集にすり替える編集を行った。だから日の丸を囲んで世界が手をつなぐ厳かで美しいシーンを、ほとんどの日本人は見ていない。

 そしてこのロシアスケート連盟が、震災にあった日本に対して贈ったメッセージ放送しなかった。

 「地球がいたみでうめき声を発した

  自然の強さに全世界がショックをうけ
 あらゆるものを水は深海に流した

  しかし 何があっても太陽は東から昇る
 地震と津波は光には勝てない 我々の神様が

  地球の皆の命を保ってくれることを祈る
 桜が咲く公園はたくさんあることを 
 

 白樺が咲く公園はたくさんあることを
 鳥が春の歌を歌えることを  
 

 旗が勝利の祝いで挙げられることを祈る  

 子供たちが大人たちへと願う  

 友の皆さん 手をつないで

  われわれがこの地球において
 ひとつの家族になっていることを 忘れないでほしい 」

<引用終わり>

 ロシア軍は、ウクライナ軍に対し「本日3月4日正午(日本時間)までに投降するよう」と、最後通告したと伝えられています。ロシアの現地軍司令官は、「デマだ」とコメントしたという報道もありますが……。

 おそらく最後通告は事実だと思われます。この場合、ウクライナ軍が抵抗すれば、ロシア軍がウ軍をせん滅する勢いで攻撃する。欧州側のNATO軍はその事態を手をつかねて見ているだけでしょうか。あと3時間ほどで戦闘が始まるか、重大局面を迎えようとしています。

 もともとウクライナは、とりわけクリミアは、ソ連邦時代の独裁者スターリンによるクリミア・タタール人の強制移住とロシア人の入植でロシア化が強行されてきました。ロシアにとっては、もともとの住民を追い出してでも手に入れるべき拠点でした。クリミア自治共和国ではロシア語を話す人が多いのは、この”乗っ取り”があったためです。ロシアにとってウクライナは、東西の要衝であり、国会艦隊の基地を置く地中海への出入り口という超重要戦略拠点です。

 ロシアは、自分たちが生き延びるためにもウクライナを、なかでもクリミアは死守すべき拠点と位置づけています。他方、欧米はロシア市場も自由主義市場に組み入れ、蜜を味わうべき市場です。

 今回のウクライナ政変は、アメリカのCIA(中央情報局)がひそかに準備し、ソチ・オリンピックでロシアのプーチン大統領が手荒な動きができない時期を狙って仕掛けたと見られています。

 しかし、仕掛けた以上、西側はウクライナを見捨てることはできません。かつて1970年の「プラハの春」がせん滅された歴史を繰り返すようなことはできないはずです。チェコの民主化をソ連(当時)に蹂躙(じゅうりん)させるに任せた歴史は繰り返させられない。

 *今回の動きが、たとえCIAの仕掛けた”世界乗っ取り戦”の一環だったとしても、人々の「自由と民主主義」を一歩でも前に進めることに役立つなら、「黒い猫でも、白い猫でも」ではないでしょうか。

 そして、ここからこの対立を解きほぐす新しい動きの試みが始まることを期待します。新しい冷戦へ行くのではなく、ウクライナ(クリミアを含む)、ロシア、西側の三者がウイン、ウインの妥協点を見いだす知恵が出せないものでしょうか。

 国連の常任理事会は、ロシアの拒否権が発動されることが明らかであるため、今のままでは機能不全です。しかし、国連の組織を使って、何かいい知恵を出すほかない。

 そこで、日本が何か働く場はないのでしょうか。アメリカでも、EUでも、中国でも、ロシアでもできない、第5局としての”和平へのかけ橋”となる働き。日本はいま、世界に役に立つ立ち位置にあるのですが、残念なのは安倍政権にそうした自覚がないことです。「世界の平和に貢献する日本」が期待されていることが、安倍政権には分からないことがもどかしい。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿