生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信309 ・中国建国60周年ー民主化は必然の道だが……

2009-10-01 06:28:03 | 日記
おはようございます。今年もあと3か月。はやいなあ。
生き生き箕面通信309(091001)をお届けします。

・中国建国60周年――民主化は必然の道だが……
 日本が日清戦争に勝利したのが114年前の明治28年(1895)。その後まもなく清国は崩壊し、さらに日本が陰謀の柳条湖事件で日中戦争を起こしたのが、先日も書いたように78年前の昭和6年(1931)。そのあと日本は、徹底したファシズム体制が敷かれ、「蟹工船」の小林多喜二が獄中で無実の罪のなか拷問死させられるほど言論統制の嵐が吹きまくったのでした。いまの中国にくらべものにならない酷さでした。歴史の長さのなかでみれば、つい先ごろの出来事です。

 日本が大戦に無条件降伏して4年後、昭和29年(1949)に共産中国が毛沢東主席のもと建国されました。その中国と国交回復したのは37年前の昭和47年(1972)、大阪万博の2年後でした。そのころの中国は貧しく、国中が貧困にあえいでいました。それがあっという間に、いまや日本を抜いて世界第2のGDPを誇る経済大国へのし上がってきました。経済の面で、改革開放は大きな成果をもたらしたわけです。

 次は政治改革の番ですが、民主化は遅々として進まず、いまの胡錦涛主席のもと一党独裁に変化の兆しはいまは見られない。しかし、歴史は常に生きて動いています。経済発展に伴い、格差が目立ち、汚職も目にあまるものがあるようです。経済的に豊かになれば必ず自由を求めることになりますよね。それは民主化を求める道であり、歴史の必然。いつまで共産党独裁を続けられるでしょうか。

 チベットや新疆ウイグル族などを力で抑え込んでいますが、あとで必ず謝ることになる。アメリカは、コロンブスの「アメリカ発見」の前から済んでいた「ネイティブ・アメリカン」に大統領が謝らざるを得ませんでした。

 ひるがえって日本ですが、今回、戦後初めてといえる本格的な政権交代を選挙で実現しました。日本は敗戦によって、アメリカから民主主義を与えられました。いわば上からのたなぼた式民主主義。そのせいか、民主主義をあまり大事にしないきらいがあります。選挙の投票率ひとつをみてもしかり。まわりを見ると、「政治はきらい。あんじょうやってや」というお任せ民主主義がまだ根強く見られます。中国の政治改革が遅れていると笑ってばかりはおられません。わたしたちはひとりひとりが積極的に日本の諸問題にかかわっていく姿勢をもつことが求められているのだという感を強くします。民主主義という価値観は、なにものにも代えがたい貴重なものだと改めて感じます。

 


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