おはようございます。生き生き箕面通信161003(2773)をお届けします。
・「妻に先立たれたら、どうする」――
ボクも妻に先立たれました。昨年の夏です。今年は、初盆でした。それからしばらくして、胃カメラをのみました。すると、食道ガンから発する病が、胃の中にもなだれ込み、接合ガンをいう結果がわかりました。このことは、先の箕面通信でも触れました。接合ガンだから、医者の手による手術は無理、結局、薬による化学療法となったのです。
ボクは、60歳前から定年退職の後を考え、いずれ死ぬことまでを考慮するプランを考えました。プランの第1は、「人間必ず死ぬ。どんな人でも必ず死ぬ」です。
朝日新聞の今日10月3日の特集は、「妻に先立たれたら」(27面)です。そこに書かれているのは、「こころでは、悲しみ、怒り、自分を責める、孤独感、起きたことが現実でないように感じる」など。「からだでは、眠れない、食欲がない」のほか、「行動では、家にひきこもりがちになる」などです。つまり、妻に先立たれたら、「悲しい」のオンパレードです。
こういう特集は、それなりに慰めにはなるものの、「先立たれても、自分にはこれがある」というプランがない。バツイチに対する「ボツイチ」の表現はあるものの、先立たれてからのしっかりしたプランがありません。
ボク自身は、あと何年か生きるか分からないだろうけど、どうせ「死ぬ」なら、あまりヨボヨボにならずに死にたいと思っています。ましてや、マカロニ・シンドロームのように身体にまかれた状態でベッドに置かれるのは、ご免です。だから、転院して、「緩和ケア」に入ることになり、今もそこにいます。
それはともかく、妻に先立たれたら単に「悲しい」だけではなく、そこから少し前に進んで、自分一人で「何を考えるのか」、自立して考えるべきではないか。少なくとも60歳代、場合によっては小学校時代から自分の姿を描く訓練をすべきではないか。「妻に先立たれたら」は、男一生の課題です。