おはようございます。生き生き箕面通信2721(160625)お届けします。
・EUの「理念先行型」が行き詰まり、EU自身の方向感覚が分からなくなった
イギリスの「離脱」は、EUの本部があるブリュッセルの「理念先行型」への反抗と受け取れます。「オレたちは選挙は受けてなくても、そのエリートのわれわれがEUの方向を決めるんだ。だまってついてこい」という感覚が、反発を招いたのでしょう。もちろん、イギリスの“海賊だましい”が、黙ってついてこいにはやむにやまれず反発せざるをえないこともあった。
イギリスの海賊だましいは、他のヨーロッパ諸国にも広がっています。EUにイギリスが植民地化されて、賃金がいい移民が送り込まれてきます。そればかりではありません。曲がりすぎたバナナはダメ。8歳の子どもに風船はダメ。ブリュッセルの公務員がなにかと注文を付けてくる。
その意味では、EUは創立以来の窮地に立っているといえます。国とはなにか。国家連合とはなにか。EUの本部自体がなにか改革を行わなければならないのではないか。少なくとも、ブリュッセルの本部“公務員”にも、なにか選挙で選ぶという改革が必要です。