おはようございます。生き生き箕面通信2679(160512)をお届けします。
・「核兵器使用を是とするアメリカ」のオバマ大統領が、「謝罪ではない形」で広島を訪問
オバマ大統領は、広島だけでなく長崎も同時に訪問することを検討しているそうです。オバマ氏の頭のうちには、「原爆は良くない。しかし、いまわれわれが原爆を持ち続けるのは、世界の平和のためだ」という論法があるからのようです。
アメリカ国民の主流は、「原爆投下で、米国の兵士とともに日本の国民も救われた」という確固たる姿があるようです。こうした国民の下では、「核兵器廃絶」などはできそうにありません。少なくとも、「世界が同一に廃止」と決めなければ、やれそうにありません。
オバマ氏は、2009年にプラハで「核なき世界」を訴え、ノーベル平和賞を受賞しました。しかし、あれから7年たっても、今年2016年には廃止がありません。2020年、あるいは2030年になっても廃止はできそうにありません。そうこうしているうちに、サーバー兵器で宇宙から狙い撃ちされる可能性も出てきました。IT・ロボット兵器も数多く出てきました。「核なき世界」はいまや、お粗末な兵器になってきているとすらいえます。
それはともかく、アメリカの謝罪はどうなのでしょうか。日本には、神や仏の前で、「許す」という仕草があります。アメリカでも、キリスト教にのっとり、「許す」という仕草があります。これは、原爆を投下した方からいう仕草ではなく、あくまでも受けた方からの仕草です。
問題は、原爆投下が、「われわれの兵隊を救っただけでなく、日本国民も救った」というシナリオです。このシナリオがそのまま黙って通り過ぎるというのではなく、なにがしか必要な儀礼があるべきではないでしょうか。
そうでなければ、オバマ氏の広島訪問は、単なる儀礼になります。壮大なる儀礼です。もちろん、日本側は安倍総理が真珠湾に出かけて、拝礼をしたうえで哀悼の意を伝えるべきです。