おはようございます。生き生き箕面通信2668(160501)をお届けします。
・「機密の中の“国家”」という司馬遼太郎の国家
「敗戦のときに一切焼却されて、この世には存在されていないとされて」きた本を、司馬遼太郎が見つけました。それは「統帥綱領・統帥参考」というタイトルで出されたものです。「この国のかたち」の本の中に、6編として焼却されています。
この「統帥綱領・統帥参考」は、アメリカ軍には絶対に見せられないものであり、徹底して償却処分にしたようです。その中にあったのは、天皇の統帥権を奪い、日本軍が統帥権を勝手に使う「超法規的」な「無法の宣言」としているのです。そうでなければ、ノモンハン事変や、太平洋戦争を引き起こすことができるはずがない。
「我々はみな、共通の敵と戦っているのです。私とともに結束していただきたい。そうすれば、皆さんの利益は、私が守ります」と、あるスピーチが言う。国会で答弁する安倍首相の言葉には、「私が皆さんを守ります」というフレーズがしばしば見られます。「政府は、みなさんの生命や安全を守ります」といいます。しかし、あるスピーチの言葉は、「アドルフ・ヒトラー」の言葉です。
司馬遼太郎は、こういいます。「私は、日本史は世界でも第一級の歴史だと思っている。ところが、昭和10年から同20年までのきわめて非日本的な歴史を光源にして日本史ぜんたいを照射しがちなくせが世間にあるようにおもえてならない」のです。
そしていま、安倍首相も、日本を昭和10年から20年までの「統帥権」が思うように振る舞えるようにしたいようなのです。もちろん、その場合の戦争は「勝つ」ことしか念頭にありません。「負ける」などという用語はまったく念頭にないらしいのです。「戦争を知らない子供たち、そしておとなたち」です。
中国ともう一度戦争をしたいのかって?これからの戦争は、知恵を働かすことによってしか、戦えないものです。仲直りをする癖をつけることしかできないのです。そうでなければ、徹底してやるほかない。そうすれば、また自滅です。