おはようございます。
生き生き箕面通信2375(150625)をお届けします。
・高橋源一郎さん、びっくりするだけでいいの?
「田中さんが駐日アメリカ行使と入念な打ち合わせをしていたことにもびっくりした。日本の『司法』はアメリカの意向を大切にしていたのだ」(ここでいう田中さんは、田中耕太郎・最高裁長官)
「だが、いちばんびっくりしたのは、『法』というものが、この『司法判断』のように、ときに大きく社会を動かしてしまう力を持っている、という事実だった」
これは高橋源一郎さんの論壇時評です。朝日新聞の本日6月25日朝刊13面に掲載されたもので、テーマは「憲法と民主主義」。
後段では、古代ギリシャの民主制にまでさかのぼり、「無機的、官僚的な人間だけが社会を構成するようになった時、民主制は生きることを病めるだろう」という言葉を引いています。
そして、「違憲」と明確に断言した憲法学者を毛嫌いする政治家に言及し、「自身の『専門領域』を侵されることへの本能的反発があるからだ」と指摘しました。というより、意識的に指摘するだけに止めた感じで、尻切れトンボというか、腰が引けた印象を受けました。
というのも、最後はいきなりスペインのパブロ・イグレシアスと、躍進する政党「ポデモス」に飛んでしまい、はぐらかされた印象を否めませんでした。いくらイグレシアスが書いたものを、スペイン語で読みたかったからと言って、もう少しコメントのしようがあるはずではないですか。
とはいえ、イグレシアスには強い関心があります。なにより、彼が率いる左派政党「ポデモス」がこれからどんな暴れ方をするか。場合によっては、スペインの首相に飛躍する可能性もあるのですから。
ポデモスとは、「私たちはできる」「われわれには可能だ」「Yes,We Can」の意味だそうです。その「我々にはできる!」が、月刊誌の「世界」7月号に掲載されているそうです。早速行って見てみます。
1965年4月20日、沖縄県宜野座村で撮った「少女轢殺」と題する写真。沖縄の過酷な現実を世間に知らしめた。(嬉野京子さん撮影、提供)
スペインの躍進する政党「ポデモス」を率いるパブロ・イグレシアス(Wikipediaより転載)