生き生き箕面通信

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2357 ・「勝てる左派」と「勝てない左派」

2015-06-07 09:43:56 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信2357(150607)をお届けします。

・「勝てる左派」と「勝てない左派」

 政治的な新しい動きがヨーロッパで広がっているそうです。それも、私たちリベラルにとって大変参考になる動きです。

 新しい動きを伝えてくれたのは、ブレディみかこさんという在英保育士、ライターを名乗る方のブログで、タイトルは「勝てる左派と勝てない左派」。

 ブレディみかこさんは、ポルトガルを旅していた時のある情景をこう書いています。「ホテルでもバーでも食堂でも、テレビで流れているのはスペイン地方選のニュースばかりで、噂のポデモス(スペインの急進左派。ギリシャのシリザと並ぶ「欧州の台風の目」と呼ばれている)系の左派の台頭に誰もが大きな関心を抱いているようだった」と。

 新しい動きを巻き起こしている台風の目は、スペインのポデモスという新興政党です。党首は、パブロ・イグレシアスという36歳のマドリードの大学教授。

「ポデモスは英国でいえばオックスフォードの教授や学生たちが作った政党のようなもの。だから実は超インテリ。ただ、彼らがこれまでのアカデミクスと違うのは、地べたの人間にもわかる、パッションのこもったメッセージを送っているということ」と書いています。

 この「地べたの人間にも分かる、パッションのこもったメッセージを送っているということ」がキモですよね。イグレシアスはこう言っているのだそうです。「僕は勝ちたいのだ。(中略)勝つためには、我々は左翼であることを宗教にするのをやめなければいけない。左翼とは、ピープルのツールであることだ。左翼はピープルにならなければならない」と。

 事実、既成左翼の悪弊を改め、劇的に「勝つ」ことをはじめ、党名のポデモス(英語では「We Can」)の通り、南米の政治潮流と連携したり、人々の胸に響く試みを従来の枠にとらわれずに大胆に実施。いまや、11月に行われる総選挙ではイグレシアスが首相に選ばれることも視野に入ってきたという観測も出てきたほどだそうです。

 政治的思想は違っても、フランスやイギリスのスコットランドなどヨーロッパ各地で新しい流れが台頭してきたのは、賞味期限切れの既成政党にあきたらない層が「台風の目」を待ち望んでいるからです。

> ポデモスのイグレシアスは、「左翼は庶民に語りかけていない。ワーキングクラスの人々を異星人のように扱っている。為政者は僕たちがわけのわからない言葉を話す少数派のままでいることを望んでいるのだから、それでは彼らの思う壺だ」と学生たちを叱ったことがあるという。 欧州で新左派が躍進しているのは、彼らが「負ける」という生暖かいお馴染みの場所でまどろむことをやめ、「勝つ」ことを真剣に欲し始めたからだ。

 ブログはこう記しています。「 スペインの学者たちがやっていることは、実はたいへん高度な技だ」。
 しかし、ボクたちは、できる。できますよ。きっとできる。きっとできます。がんばりましょう。