生き生き箕面通信

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2275 ・プーチン大統領の「核用意」と安倍政権の「原発推進」とどこが違うのか

2015-03-17 09:34:09 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信2275(150317)をお届けします。

・プーチン大統領の「核用意」と安倍政権の「原発推進」とどこが違うのか

 ロシアのプーチン大統領が、「核戦力を臨戦態勢に置く用意ができていた」と明言したことが、世界的に大きな波紋を広げています。

 ロシア国営テレビのドキュメンタリー「クリミア、祖国への道」が一昨日3月15日に放映され、その中のインタビューで語ったものです。

 ロシアのクリミア併合が明日18日で1周年になるのを機に、改めて「クリミアはロシアの領土である」ことを西側に明確にする意図があった。そればかりでなく、ウクライナ東部での“一時的休戦”をにらみ、ここでも一歩も引かぬ姿勢を知らしめようとしたものでしょう。「西側がこれ以上ちょっかいを出すなら、こちらも覚悟があるぞ」という脅しです。

 西側は当然、猛反発。「そんな脅しに屈してなるものか」「ロシアの恐喝におびえるようでは、世も末じゃ」という気持ちでしょうか。

 日本の大手のマスメディアも、プーチン批判、ロシア批判一色です。

 朝日新聞は本日17日の社説で早速この発言を取り上げ、「ロシアの核発言 併合1年の無謀な言動」という見出しで、こっぴどく叩きました。「力による国境の変更に加え、核による挑発。プーチン氏の行動は、前時代的な大国意識の表れではないか。これ以上、国際秩序に挑むような言動は慎むべきだ。国際社会のロシアへの警戒心は極度に深まっている」と。

 しかし、今回のウクライナ問題の発端は、西側(欧米)が昨年2月、ウクライナでクーデターを実行したことです。ロシアは昨年2月にソチ・オリンピックで手が離せない時をねらって、西側は最初はデモの形を取り、続いてロシア寄りの政権つぶしのためにクーデターを起こし、まんまと成功させたのでした。 狙いは、ウクライナの天然ガスなど地下資源をはじめ豊富な資源です。

 プーチン氏にしてみれば、「やりやがったな」です。

 もともとウクライナはロシア領だったのを、フルシチョフ時代にウクライナに割譲した歴史的経緯があります。住民はロシア人が多い。

 さらにクリミアには、ロシアの死活的重要な不凍港の軍港があります。手放せるわけがない。「核を使ってでも守る」のは、西側のリーダーならとっくに分かっていることです。

 ところで、原発も同じ「核エネルギー」です。いったん過酷事故を起こしたら、核兵器と同じ被害をもたらします。現に、フクイチではいまだに放射能が高く、住民も戻れません。

  ご承知のように、原発のあとに出てくる核のゴミ(放射性廃棄物)の処理方法もまだ確立していません。

 結局、核はすべて廃棄する方向に進むほかないはずです。核兵器も、原発も即全廃すべきではないでしょうか。

 その運動が弱ければ、結局、権力者たちのいいようにされてしまいます。その結果、子どもたち、孫たち、そしてまだ生まれていない子孫もすべて、現在のわれわれの不作為のとがめにさらされます。