生き生き箕面通信

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2270 ・人権意識のない人間が、人権意識のない人間を持ってくるからこうなる――中原大阪府教育長辞職

2015-03-12 09:34:23 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信2270(150312)をお届けします。

・人権意識のない人間が、人権意識のない人間を持ってくるからこうなる――中原大阪府教育長辞職

 やっと中原徹という人間を厄介払いできることになりました。厄介払いされる中原某は大阪府教育長の立場に固執していましたが、昨日3月11日、とうとう辞職表明に追い込まれました。

 タイトルの最初の「人権意識のない人間」はご存じの通り橋下徹・現大阪市長です。橋下氏が大阪府知事在任中に、高校時代のお友達の中原という男を府の教育長に据えたのです。

 そして案じられていた通り、ずっこけました。後ろの「人権意識のない人間」は、いうまでもなく中原徹氏です。

 インターネットでは次のように、揶揄されていました。「よりによって口元チェック校長を教育長にしたりするからこうなる」と。

 橋下、中原両氏に共通するのは、「強権発動」したがるところです。権力を振り回して、いかにも「オレは強い」と見せようとするところです。

 「強権発動」したがる元祖は、日本国の総理大臣と言う枢要ポストに座っている安倍晋三という男と言えます。「戦後レジームからの脱却」がキャッチフレーズ。安倍氏の頭の中には、いわゆる欧米列強に堂々と伍して世界に認められる「わがニッポン、大ニッポン帝国」の姿があるようです。口にこそだしませんが、戦艦大和や戦艦武蔵という時代遅れの「大艦巨砲」主義のイメージがいまでも渦巻いているようです。

 「釘や木が刺さり、足は折れ、変わり果てた母の姿がありました。がれきをよけようと頑張りましたが、私一人にはどうにもならないほどの重さ、大きさでした。母のことを助けたいけれど、ここにいたら私も流されて死んでしまう。『行かないで』という母に、私は『ありがとう。大好きだよ』と伝え、近くにあった小学校へと泳いで渡り、一夜を明かしました」。声を震わせて追悼の言葉を絞り出す宮城県代表の菅原彩香加さん(19)。

 「失ったものは、もう戻ってくることはありません。悲しみが消えることもないと思います。しかし前向きに頑張って生きていくことが、亡くなった家族への恩返しだと思い、生きていきたい」。昨日の震災追悼集会で思いを述べた彩加さんは、当時15歳。

 苦しみを抱え、それでも懸命に生きていこうとする普通の人々の姿があります。

 それを人為的にぶっ壊す為政者がいます。原発を作り続けようとすることも、人災のタネを蒔くようなものです。なにより、人を殺す戦争の準備にいそしむことこそ、人災のタネです。

 こうした人間には、決定的に欠けているモノがあります。「人権意識」です。そもそも人権のなんたるかが分からない。だから、一人ひとりが大切にされ、大切にする社会をつくろうとする意識も生まれない。致命的な欠陥です。

 そんな人間を日本政治のトップに戴いています。そんな人間を総理大臣にして、権力を振るわせるから、こんな日本になってしまいます。「人権意識のない人間」が、「人権意識のない人間を担(かつ)ぐ」からこうなる。この場合の前者は、国民です。後者は安倍晋三氏。国民に人権意識が薄い。それも決定的と言えるほど薄い。こうなっていくのも「やむを得ない」のでしょうか。