生き生き箕面通信

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2264 ・保守本流からも安倍倒閣の兆し

2015-03-06 09:06:50 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信2264(150306)をお届けします。

・保守本流からも安倍倒閣の兆し

 来月4月の統一地方選が極めて重要な意味を持つようになってきています。この地方選で自民候補が振るわなければ、安倍政権の心臓部に大打撃がとなり、場合によっては今年中にも倒閣運動が本格化するかもしれない。菅義偉・官房長官がどんなに手練手管を弄しても、安倍晋三という男は高転びに転ぶゾーンに入る予感がします。

 「週刊朝日」と「日刊ゲンダイ」が、自民党内の直近の動きを報じました。

 以下、「週刊朝日」から一部引用

 首相に返り咲いて2年3カ月。順風満帆だった安倍政権がいま、苦境に立たされている。

 国の補助金を受け取っていた企業からの寄付問題で辞任した西川公也前農林水産相に続き、先週は下村博文文部科学相、望月義夫環境相、上川陽子法相の3人に、カネの問題が浮上。民主党をはじめとする野党から連日、厳しい追及を受けているのだ。

 2月26日の衆院予算委員会で下村氏は「それらの組織は、私の政治活動とは無縁」と強調。だが、自身のフェイスブックで「後援会のひとつ」と記していたことは認めた。本当に自身の政治活動とは無関係の組織なのか。疑念は残る。

 それにしても安倍政権では「政治とカネ」の問題で辞任する閣僚が多い。第1次政権では佐田玄一郎行政改革相、松岡利勝農水相、赤城徳彦農水相、遠藤武彦農水相。2012年12月に首相に返り咲いてからは小渕氏、松島氏、西川氏と計7人もいる。00年の森喜朗政権以降の15年間で「政治とカネ」で辞任した閣僚は12人だから、大半が安倍内閣だ。

 自民党と連立政権を組む公明党も、今回の「政治とカネ」には冷ややかだ。「昨夏の集団的自衛権の閣議決定をみてもわかるように、今の連立政権は終始、安倍さんのペースで進んでいる。『平和の党』を掲げる公明は面白くないし、存在感を発揮したい。今がチャンスと見たのではないか。安全保障法制をめぐる与党協議でも公明はブレーキ役になっている。戦後70年の談話発表や憲法改正に意欲を見せる安倍首相ですが、今後は自分のペースで政策を進められないこともあるかもしれません」

 別の自民党議員は「統一地方選が終わった5月からが正念場」と漏らす。小渕前経産相や元秘書らへの本格捜査が始まる可能性があるからだ。

 東京地検特捜部は昨年10月末、政治資金規正法違反容疑で、小渕氏の元秘書で前群馬県中之条町長の折田謙一郎氏の自宅や、小渕氏の政治団体の事務所など関係先を家宅捜索している。

 「特捜部は家宅捜索はしたものの12月は衆院選、4月は統一地方選があるので、本格的な捜査は控えるはずです。でも5月からは〝解禁〟となる。小渕氏の政治団体の収支報告書は支出が収入を大きく上回り、05〜13年の差額が計6千万円を超えているなどズサン。捜査が再開され、万が一、逮捕者が出れば、政権や党へのダメージは計り知れない」(前出の議員)

週刊朝日 2015年3月13日号

 以上、「週刊朝日」からの一部引用おわり

 以下、「日刊ゲンダイ」からの一部引用

 

 永田町の裏を読む/高野孟 
 自民党議員も頭を抱える 首相の時代錯誤、無知無教養、幼児性

 

  旧知の自民党ベテラン県議から連絡があって、東京に来ているのでちょっと会おうとお誘いがあった。何かと思えば、「安倍晋三首相が国会で『日教組はどうした』などとやじを飛ばしているのを見て、こりゃあもうダメだ、こんなヤツをいつまでも総理に置いていたら日本はおしまいだと思いつめて上京し、何人かの大物幹部と会って意見交換した」のだと言う。

 「だって、あれは品格とかいう以前の問題で、総理が予算委員会の閣僚席からヘイトスピーチを吐いているようなものでしょう。『日教組』という御札を突き付ければ野党議員は黙るだろうと考える、その時代錯誤。しかも、日教組が国から補助金をもらっていると思い込んでいた無知、無教養。カッとなると自分を抑えられない幼児性。今どき、うちの県議会にだって、こんな馬鹿な政治家はいないよ」と、まあボロクソなのだ。

 彼はもともと宏池会系のハト派だということもあるが、春の統一地方選を控えて余計に危機感を募らせたのだろう。

 彼の怒りの言葉を浴びながら、一昨年6月の本欄で、安倍に「自己愛性人格障害」の疑いがあると書いたことを思い出した。「ささいなことでも自分のやり方に注文をつけられると、相手かまわず激しく反撃に出る」「気まぐれで、気分がよいとペラペラと長広舌をふるうが、機嫌が悪いとささいなことで怒鳴り声をあげ、耳を疑うような言葉でののしったり、見当外れな説教をしたりする」「明らかに過ちを犯しても、謝罪は口だけで、心の中では自分が正しいと思っている」等々。

 さて、それで自民党の大物幹部たちと会ってどうだったのか。

 「みなさん、あのやじで『なんとか我慢して安倍政権を支えていこうという気持ちがすっかりなえた』と言っている。二階俊博総務会長や福田康夫元首相など親中派は本気で動き出すでしょう。河野洋平元議長も最近の講演で『いまは保守政治でなく右翼政治だ』とハッキリ言ったようだし、古賀誠元幹事長も何やら生々しい動きを始めていて、引退した大物OBも含めて『保守政治を取り戻そう』という流れが出てきた。ひょっとすると『9月政変』はありですよ」と彼は言った。

 確かに二階はこのところ存在感を増している。2月に安倍の朴槿恵宛ての親書を携えて訪韓した際には全国の観光協会を通じて募集した1400人の観光団を連れて行った。5月には3000人の大訪問団を編成して北京に乗り込む。米国から「中国、韓国との関係を何とかしろ」と再三言われている安倍外交がいよいよ行き詰まった時には「俺の出番だ」というデモンストレーションなのかもしれない。

 以上、引用おわり

 自民党内だけでなく、頼りのアメリカでも「アベの時代錯誤は死んでも治らない」と見放されつつあるようです。とくにオバマ大統領が毛嫌いしている。

 それにも気がつかず、アベチンは「オレがお土産を持って行けば、コロリさ」と自信満々。なんともウソ寒いアベ・ピエロの独演会です。