生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1906 ・気がつけば「ウソつきニッポン」。それでもここに住み続けるほかありません

2014-03-12 10:18:33 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1906(140312)をお届けします。

・気がつけば「ウソつきニッポン」。それでもここに住み続けるほかありません

 ニッポンはかつて尊敬される国でした。おもてなしの心にあふれ、礼儀正しく、人々は正直者と思われていました。とくに災害があっても他人の物を盗んだりしない正直者の国として浴びた世界からの賞賛は、福島原発事故後しばらくして時の政権に食いつぶされ、いまや収支はマイナスになってきたといえるのではないでしょうか。

 まず民主党政権のもとで野田佳彦首相は、福島原発から放射能汚染水が漏れ出て収拾がつかない段階にもかかわらず、「原発事故は収束した」と、ウソの終息宣言をしました。この野田という男は、「消費税増税はしない」という選挙公約を掲げて、政権を得ながら、有権者との公約を裏切って増税に突っ走りました。選挙で民主党は有権者から強烈なしっぺ返しをくらい、壊滅的な打撃をこうむりました。ウソはいけませんよね。しっぺ返しを受けますよね。

 その後、自公政権になってからはウソつき路線が一段と強化されました。なかでも”秀逸”なのが、安倍という首相の大ウソです。オリンピックを東京に誘致するために、安倍首相はアルゼンチンのブエノスアイレスまで出かけ、「福島の原発事故は心配ありません。放射能は完全にコントロールされています」と、ウソをつきました。東京誘致が決まってから、放射能漏れのニュースがどっと出てきました。世界の人々にウソをついて、オリンピックを持ってくることにしたわけですが、2020年の本番のときに、東京まで放射能汚染が広がっていれば、世界のアスリートたちからのボイコットが心配されます。

 安倍首相は、「積極平和主義」という言葉で、平和をまもるのではなく逆に戦争ができるニッポンに変革しようとしています。憲法は時の政権の暴走を縛るものとして存在するはずですが、内閣の閣議決定を憲法の上に置き、閣議決定一つで憲法の根幹を変えて集団的自衛権が行使できるようにしようとしています。

 また、国民から税金をむしり取るため、「国家財政が破たん寸前です。ギリシャのようにならないために、消費税を上げさせてください」と、これまた大ウソの説明で増税を押し付けています。日本の国家財政は破たんなどしないのですが、安倍政権とそれを操る財務省というウソつき官僚のシナリオで、来月から国民の財布に手を突っ込んできます。

 そうした政権のウソに、官僚はもちろん、マスメディアも加担し、「ウソつきニッポン」を現出させています。それでも国民はおとなしい。散発的なデモがある程度で、安倍政権にはちっとも打撃にはなっていない。

 野党はといえば、小党が乱立し、しかも安倍政権にすり寄る小党が後を絶たずです。

 しかし、この現実の中から立て直すしかありませんよね。小異を残しても大同につく「オリーブの木」構想をなんとか育てたいものです。野党の代表者が話し合って、それぞれの選挙区で候補者を一本化する調整を進めていただきたいものです。来春の統一地方選まであとわずか1年を残すのみ。この統一地方選で安倍政権に打撃を与えることができなければ、ウソつきニッポンが続くことになります。