いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

小僧が神様

2009年08月10日 18時31分38秒 | 日本事情

南の島、天を仰ぐシーサー

小僧が神様

NHK番組: 日本海軍 400時間の証言 第一回 開戦 海軍あって国家なし  (よくまとまってます:ブログ、君のてのひらから;記事、『日本海軍 400時間の証言 第一回 開戦 海軍あって国家なし』を見て) を見た。

印象的だったのが、現場で戦っていたらしい軍人が、軍令部への怒りを炸裂させ、軍令部の参謀たち、つまり30歳代らしき少佐、中佐、大佐クラスの海軍の超エリートたちを、小僧!、小僧!と罵倒していたこと。

机上の作戦計画の、その机上の地図上では自分たちの艦船はまさに駒として扱われているのであるが、実行を課せられた現場の将校としての無謀な戦いへの怒りだ。


   ぼくたちの失敗

それにしても、今でも日本の"エリート"組織では、30-40代の課長クラスが企画・立案&実行実務をやっているのではないだろうか?官庁だって大企業だって局長/部長以上の"殿様"は、実際をわかっている部下に担がれないとやっていけないだろう。日本でトップダウンということはない。笑い話で、局長に裁可を求められた次官がその案件の担当課長に電話してハンコ押してもいいですか?と聞いたというのがある。

イケイケの課長クラスを持たないと自分の局/部署は伸びていかない。イケ!イケ!の小僧こそ、近代日本型組織の典型的風景かと。小僧が神様。


ぼくは弱虫だったんだよね: 海軍もなけりゃ、国家もなし

(今日の"小僧が神様"という枠組みから見ると、あの守谷事件は最高責任者の事務次官が主導したのであるから、"小僧"の犯罪には該当しないことになる。守谷"天皇"と呼ばれていた所以である。)