「風間陽水の依頼簿（カルテ）・858」

カルテ番号　あ・28　８度目（26）

長く生きる事が使命。
それは種として、地球生命の一片としてだ。
個としての生きる意味においては、長く生きる事が目的ではないようだ。
長く生きても１００年程度。
長寿族でも８００年程度。
地球の時間、宇宙の時間、生物の時間としては、アッと言う間の短いものだ。

生命としては長生きが目的。
個としては、解放（調和）の体験なのだろう。
解放すれば、解放されれば、喜びがある。
歓びがあり、悦びがある。
法悦。
理を体感した時に感じるものだ。
それは、個としてのみ。

霊という、ある意味長生きした意識。
だが、ほとんど時間は止まっている。
時間は、変化だからだ。
肉体が無いと、変化し難い。
意識だけだと、変化し難いのだ。
だから、長生き（肉体的には死んでいる）しても、苦しみのまま。

（登場する人物・組織・その他はフィックションです）

（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログで書いた「迷説般若心経」　　「迷説恋愛論」　　「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ～
１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

「風間陽水の依頼簿（カルテ）・857」

カルテ番号　あ・28　８度目（25）

霊は嘘もつくし、勘違いもする。
それは、生きている人間と同じだ。
肉体が無いから、生きているとはいえない。
それでも意識的には、長く生きている。
霊によっては、数百年前の人間だと主張する。
それが本当かどうかは、確かめようがない。

仮定として、長くこの世に留まっているとしよう。
長くいれば、長く世の中を見ていれば、正しい判断ができるか？
答えは・・・否だ。
人間が正誤の判断をするのは、無理なのだ。
人間でなくなっても、無理なようだ。
正誤は、その時の社会、その時の個人の基準による。
しかも、人間は、とても勘違いや間違いが得意なのだ。

その霊が、良い状態になる。
それは、調和を受け入れた時だ。
仏教的には、成仏とでもいうのだろうか。
調和とは、こだわりが溶けた状態でもある。
こだわっていた何かから、解放された時である。
亡くなって、それでもなお留まっていた意識。
それは苦しみでもあるようだ。
そこからの解放は、調和にある。

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・856」

カルテ番号　あ・28　８度目（24）

風間陽水を気功師の身体に変えた師匠がいた。
もう故人だ。
一緒にいられたのは僅かの期間だった。
だが、大きく、深く、多くを学んだ。
その学びに気付くには、１０年を超えてからの事もあった。
そして、今、また気づいた事がある。

複雑で中々治らない病の一つに霊障がある。
とはいえ、よくマスコミで紹介するのは怪しい。
インチキを含め、そのまま信用はできない。
霊を商売にしている人は、より信用できない。
なによりも、オーバーに伝えすぎている。
霊障はあるが、それほど大きな力ではない。

故御師匠様といた時、かなりの霊が出現する。
本人、あるいは、近くの人の口を借りて出てくる。
そこで、普通に会話する。
霊とはいえ、その昔は人間だ。
中には人間以外もいたが・・・
人間だから、霊でも間違いや勘違いが多い。
勘違いしているから、霊のままウロウロしている。
だから、言葉をそのまま鵜呑みには出来ない。

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・855」

カルテ番号　あ・28　８度目（23）

普通の人の寿命。
１００年では足りないかもしれない。
１００年なら、好き勝手に生きられる。
自分勝手に生きても、臨終になれる。
それだと、理解できない。
他の生命の理解ができない。

同じ種族の５倍生きたなら・・・
一つの個体が好き勝手に生きた結果が見える。
その個体が政治家だったら・・・
その政治の結果がどうなったか、見える。
一つの国が好き勝手をしたら・・・
１０００年も生きて、その国とその影響された国の顛末。
理解できるだろう。

一時の個の繁栄。
それが、個人だろうが国だろうが、結末は同じになる。
方向によるのだ。
長い目というのは、正誤を見られるわけではない。
だが、短い目よりも、調和に気づく。
長く生きるのは、調和の意味に気づく事でもある。

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・854」

カルテ番号　あ・28　８度目（22）

自立があって、共生が成り立つ。
生命は一つ一つの集まりだからだ。
細胞の一つ一つが生命。
その集まりの個体が生命。
その集まりの地球が生命。

共生を先にもってくると歪む。
特に人間は理屈で行動しがちだ。
結果として共生になる。
それには、自立であり、自律でもある。
人社会を建前にすると、争いが起こる。
国、組織などの為に生きると、殺し合いになる。
結果として、共生にならないし、地球生命は衰弱する。

それぞれが、それぞれに生きる。
すると解る。
助け合わないと、生きていきない。
争いや奪い合いでは、長く生きられない。
理屈じゃない。
自立すれば、共生以外に道はないのだ。

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・853」

カルテ番号　あ・28　８度目（21）

愛田恵子と話すと、幾つも気付く事がある。
１８０年生きているのは、それなりに重い。
しかも、幕末、明治、大正、昭和、平成。
激動の時代ばかりだ。
重いからこそ、軽く生きる。
隠す事があるから、平気が大事となる。

風間陽水はまだ新参者だ。
通常の人の寿命までも生きていない。
これから身体に注意を払って、数百年生きる。
生き延びる事が役割の立場だ。
その生き延び方として、愛田恵子に学ぶ事がある。
あの明るい性格は、生き延びる手段でもある。

生命あるモノ、全て同じだ。
生き延びる為に生きている。
生きとし、生きる。
社会的役割など、趣味の範囲だ。
自分が生き延びる為に、生きている。
だから、他が生き延びる為と同調する。
そこに、生き方がある。

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・852」

カルテ番号　あ・28　８度目（20）

ダラムサラのナムギャル寺での朝行。
それ以降、毎朝ではないが、風間陽水も行っていた。
誰にも知られず、陽水なりの気功だ。
それは、知らせるような事ではない。
例え知らせても、誰にも確かめられようがない行いだ。
だが・・・そこには、力みがあった。

自分なりの生き方。
あるいは、美学かもしれない。
知られないようにする事に、こだわりがあった。
それは・・・力みだ。
そんな事は、どうでもよかったのだ。
知られようと、知られまいと、どうでもよかったのだ。
もっと、自然体でよかったのだ。

要請されれば、嫌でないなら、協力すればいい。
ただ、それだけだった。
人前に出ないようにしていたのは、力みだった。
そうして、暮らしにも困るような有様だった。
バカだなぁ・・・
もっと、もっと自然体でよかったのに。

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・851」

カルテ番号　あ・28　８度目（19）

淡々と。
人の目など、どうでもいい。
いや、どうでもいいわけでもない。
何かとうるさい世の中だ。
メンドウが起こるのは本意ではない。
だから、多少の注意は払おう。
その上で、自分の出来る事というより、本当にしたい事。
淡々と。

自然体が風間陽水の目指す姿勢だ。
だが、どうしても力みが入る。
今回の愛田恵子に教わった事もそうだ。
必要以上に自分を意識する。
それほどの存在でもないのに・・・
まだまだ、まだまだ、未熟なのだ。

風間陽水には、氣を呼び込める能力がある。
ある種の氣だけだ。
それは、生命の応援となる氣だ。
自由に操れるわけではない。
中継装置として呼び込める。
そして、その性質は調和の氣でもあるようだ。
ならば、自分なりの淡々とした行動はいつでもできる。

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・850」

カルテ番号　あ・28　８度目（18）

本物の誦経は、単なる言葉を唱えているわけではない。
行動であり、実践しているのだ。
経は頭で理解する部分もある。
あるが、それは副産物のようなものだ。
意味など、わからなくてもいい。
全世界の平和への参加行動として、大きな力がある。

理屈の経読み、解読は、誰の為にもならない。
自己満足にしかならない。
僧、あるいは学者の自己満足など、本来の役目ではないのだ。
誰の為、何の為の経か。
それが、あの朝行でよくわかる。
チベット仏教の総帥（ダライ・ラマ）は言う。
ピースピープルを育てる為に、仏教はある。

パフォーマンスでもない。
評価を得る為でもない。
対価を得る為でもない。
自分の出来る役割として、誦経しているのだ。
地球の生命。
更に、その先の、宇宙への畏敬と祝福と感謝の為に。

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・849」

カルテ番号　あ・28　８度目（17）

チベット仏教は一宗教ではない。
仏教という手段をとっているが、宗教の為の宗教ではない。
地球全て、更にその先の全宇宙の調和の為にある。
元々、ブッダという超偉人が先導した道だ。
だが、その本来の教えの真の姿は、観えない。
だから、弟子達は、仏教という体裁をとった。
宗教という小さな枠に数えられた。

仕方ないじゃない、底まで理解できないのだもの。
それに、地球全体という概念さえ、中々理解できない時代だ。
いや、現代だって言葉ではあるが、地球全体を考えられる人は僅か。
まして、宇宙、全宇宙なんて・・・無理・・・
それでも、教えを守っている宗派もある。
その一つが、チベット仏教だ。
とても優れた指導者が幾世にも頂点としているからだ。

ナムギャル寺の朝行。
それは、世界への調和を実践していた。
誦経は精妙な波動となって、全世界へ響いている。
精妙すぎて、誰も感じられない。
感じられなくても、実践行動なのだ。
妙なる事、それが、深く、底まで届く事。
淡い交じ合いは、表面ではわからないが、とても深い。

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