人間を描く池波氏の小説。
今の歳になったから共感できる。
生きる事が大切だが、生き続けると変わる。
諸行無常だから、変わるのが当たり前だ。
否応なしに、細胞は変わり続ける。
肉体の変わり方が徐々だから、自覚しにくいが。
当然、生き様も変わったり、多様化する。
生き様は突然変わる事もある。
中々変わらない事もある。
だが肉体が変わるのだ。
生き様が変わらないなど有り得ない。
生き様は変わらないと思っている人は多いようだが・・・
生き様は心の有り方で変わる。
心は肉体の属性だから、肉体変化に影響される。
生きているだけで、多種多様な心の塊が生まれる。
心は常に生まれ続けている。
大治郎が、ある人の全く違う一面を知り、小兵衛に訊ねる。
「いったい、どのような方だったのでしょう?」
「どちらも本当の顔じゃ。人という生き物は、みな、そうだ。
わしなど、十も二十も違う顔を持っているぞ」
ワシも以前は、生き様は一つだと思い込んでいた。
だから真偽や正誤にこだわった時期があった。
真や正や聖は、この世では求めるモノじゃない。
求めても、人間の段階では判断できない。
今は、幾つもの生き様を自由に選択できるようにしている。
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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