水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「迷解剣客商売・73」

2011-07-12 18:36:53 | Weblog



めったに驚かぬ(胆が据わっている)弥七だが、
「こうしたことが、あるものでございますかねぇ」
秀と又六の組み合わせには、弥七も驚いたようだ。
しかも、秀から手を出したと看破した小兵衛の話に、
「ま、まさか、あの、お秀さんが・・・」
自分を常に厳しくしている、折り目正しい剣客の杉原秀だ。
弥七、まだまだ人を観るのが甘いなぁ・・・
オンナには、そういうところもあるのだよ・・・

母親と二人暮らしの又六。
秀の事を母に言うと、反対された。
「身分が違うし、人の出来が比べものにならないから無理だ」
又六も、よく働くし心根も良いし、信頼もできる。
だが、秀は人として、一段も二段も上等に出来ていると観たのだ。
又六の母親も、人を観る目があり、人の世の仕組みを知っている。

小兵衛も人の世を観ている。
「たしかに、おふくろの言う事も一理ある」
ワシは若い頃、人と人の組み合わせには、何の障害も無いと思っていた。
まして、身分などは、人が作った幻想だ。
心も、未来も、人は平等だ。
原則論だけで、人の世をみていた、浅はかな頃だ。
もちろん今も浅はかだが、原則をそのまま人の世に使わない。

        
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します)
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