カルテ番号 よ・6(14)
「吉永さんは、人に遠慮しながら暮らしていたのでしょうね。
すると、どうしても姿勢が閉じる形になります。
具体的には両腕の間隔が狭くなり、胸が閉じます。
つまり肺と心臓が圧迫されたままです。
首も下向きになりがちだから、首の後ろに負担がかかったままです。
もちろん、仕事上の姿勢でもあるでしょう。
ですが、仕事を離れても似た姿勢でいたのではないでしょうか」
百合は何度も姿勢が貧相だと指摘されたことがある。
それは、人に遠慮して生きている姿勢だったのか。
院長の手が胸の真ん中、首の下に置かれた後、楽になった。
肺や心臓が楽になったという事なのだろう。
首の後ろが溶けるようになったのも、同じく解放されたからだろう。
時間にして、僅か。
それでも、解放される事に百合は驚いていた。
「あの~・・・先生」
「なんでしょう?」
「性格って、変わりますか?」
院長は少し考えてから言った。
「吉永さんの想像する性格は、多分思い込みですよ。
生きている間に、作ってしまった性格ですよ。
だから、変えるというよりも、本来の性格に戻る。
変える事もできるでしょうが、戻る方が簡単ですし無理がない」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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