「風間陽水の依頼簿（カルテ）・844」

カルテ番号　あ・28　８度目（12）

愛田恵子の電話。
「センセーさぁ、あまり人前が好きでないと知ってるよ。
個人の生命力を上げるのが仕事だと思っている事も理解してる。
でも、今回は手伝って欲しいんだ。
その新しい工場とか会社の助言役だけど」
陽水は笑って言った。
「愛田さん、私が経営的能力の無いのは知っているでしょ。
一体何を助言するのですか？」

「センセーの専門分野だよ。
氣の事。
今度の製品は、氣が重要だと思うんだよね。
センセー、患者だけでなく、土地も建物も判断できるでしょ。
そして、生き物以外にも気功して、生命力を上げられるでしょ。
アタシ、知ってるよ。
もっとセンセーの力、いろいろ出来るって。
ただ、やらないだけだよね」

風間陽水は黙ってしまった。
愛田恵子の言う通りだ。
もっと様々に使える事はわかっている。
だが、自分で限定しているのだ。
生きている相手だけ、と。
時々、それでいいのか？と自問することもある。
毎日、ヒマしていて、経費や借金の支払いにも困っているのに・・・

（登場する人物・組織・その他はフィックションです）

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ブログで書いた「迷説般若心経」　　「迷説恋愛論」　　「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ～
１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)