水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1110」

2016-11-28 19:52:15 | Weblog



カルテ番号 ら・1(12)

良知和尚は言った。
「勘違いか、謙遜か判りませんが、先生が否定されるのは自由です。
鍵の材質は問題にしていません。
また、鍵そのものが宝だと勘違いもしていません。
それでも開ける為には、鍵は必要なのです。
もしかしたら、先生が開くのではないのかもしれません。
開く鍵は別にあるとしても、そこに至る仲介役は先生です。
歴代の住職と拙僧にとっては、やはり先生が鍵なのです」

風間陽水は少し目を瞑っていた。
そして、決心したかのように、目を開けて言った。
「門外不出の書の内容を、ここまでお話しいただいたのです。
私が当人かどうか、まだ不明ですが、もう少し話を進めて下さい。
鍵となる人物が見つかると、どうなるわけでしょう?」
良知和尚は頷いた。
「書には、大震災が起こる、と記されていました。
海が迫り、寺が防ぐ。
人々は助かるが、寺は最後となるだろう、と」

ここで、良知和尚はカバンからノートを出した。
そして、そこに図を描きだした。
「青龍寺はなだらかな坂の上に建っています。
その後ろは山というよりも、丘になっています。
そこは寺の敷地で、小さな奥の院があります。
そして、ずっと枯れることがない湧き水の池があります。
寺の水はここから引いています。
丘のほとんどは竹林になっています。
面積は約50万平米ですから、700m×700mくらいでしょう」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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